2003-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「出版」-0489-

昔から、物を書くのは好きだったんです。はしかにかかって幼稚園を休んだとき、鉛筆で書いた紙芝居は、全くの僕のオリジナルだったのだけれど、久しぶりにいった幼稚園でそれを先生がみんなに披露してくれたとき、級友たちは、そのお話を、「ザウエルくんの…

「冠婚葬祭」-0488-

常に携帯電話の呼び出し音を警戒しながら生活している僕たち医者という人間にとって、親しい人の冠婚葬祭は、なんとか休みを頂いて、病院にはすぐ戻れない場所へ出かけることのできる数少ない機会の一つです。そして、できることならば、おめでたい席へ招か…

「同性愛考」-0487-

ええと、何度か告知しているように、8月の発売に向けて、「お医者のタマゴクラブ」という本を作っているのです。不正確な記述を改めたり、日本語が変なところをなおしてみたりと、出版社の編集と平行して、僕独自の校正作業もすすめています。ネットなどを…

「アッペ、ヘモ、ヘルニア」-0486-

アッペ、ヘモ、ヘルニア。若い外科医がみんな通る道なのです。「疾患を軽く見るな」と、略語で扱うことを嫌う外科医も少なからずいて、だから僕も、手術記事には必ず、「虫垂」か「appendix」といった記述をするのだけれど、とにかくアッペ(虫垂炎=appendici…

「登龍門」-0485-

確か、QB(Question Bankという医師国試問題集)だったと思うのですが、その適当な解説の中でも投げやりなものに、設問とは全く関係ない「PD(膵頭十二指腸切除術)は外科医の登龍門であり云々」という記述があって、国試の勉強をしていた当時、外科を志す数少な…

「マスコミとタミフル」-0484-

何でもかんでも病院にやって来るというのが、そもそもの間違いなのです。なんて言うと、すぐマスコミにかみつかれるんだと思います。しかし、そのマスコミの無責任なこと。ここのところのインフルエンザ騒動も、元はと言えばマスコミが悪いと思わざるを得ま…

「インフルエンザお断り」-0483-

昨日は救急外来の患者がとぎれず、なかなか病棟にも顔を出せない多忙な当直でした。それでも外科系患者は緊急手術もなく、夕方くらいには一時的に途切れた時間もあって、まだマシだったのですが、熱発(発熱)患者が続々と押し掛けた内科系は、当直医師が「こ…

「淡々と勤務する」-0482-

淡々と勤務した日。病棟を回診し、月曜日の予定手術患者に、IVHを右鎖骨下から挿入したりするとお昼を迎え、夕方くらいまで病棟の様子をうかがったり、5月の学会発表の準備をしたりして、帰宅。明日は日当直です。僕らには代休なんて洒落たものは存在しない…