2004-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「年金」-0567-

ここしばらくは、一年目の研修生活を彷彿とさせるように、ほとんど病院にはりついていたので、社会の動きとかそういうことが本格的にわからなくなっていました。人と接する仕事なのだから、本当はそういうのは良くないんでしょうね。のめり込んだり、大騒ぎ…

「医」-0566-

自分の関わった患者さんの病態が思わしくなかったり、再手術が必要になったりするというのは、もちろん肉体的にもきついのだけれど、なんといっても心の奥底にドンと来る精神的なもののほうが遙かに辛いのです。なんだかずっとバタバタしていて、夜通し手術…

「皐月賞〜空気公団」-0565-

金曜日は外来手術数件を終えて病棟を一回りしたあと、手術室の歓送迎会へ向かうのでした。そのまま脳外科の部長たちに引き連れられて3人麻雀して負け、午前二時頃帰宅。土曜日は、金曜日に手術したり縫合処置したりした人々が、救急外来に消毒にやって来る…

「人質解放おめでとうございます」-0564-

僕は正直言って、イラク情勢よりも、自分が手術した患者さんの安否のほうが100倍以上気になるわけですけど、どっちが正常な心境なんでしょうか。だから僕は、今現在、研究で100万人の患者さんを救う術を見つけだすことよりも、何時間もかけて目の前のたった…

「サクラチル」-0563-

自転車通勤しています。病院は家から5分か10分。歩いても15分程度です。いつコールがかかるかわからない医者にとってはこれくらいが理想的な距離、だけど、僕は一人で家にいるのが苦手で、寝るとき以外はふらふらでかけてしまうので関係無いと言ってしまえ…

「4度目の春」-0562-

まあ、とりあえず引っ越しも済んで、辞令も受け取って、4月から新しい病院で働いています。外科医になって4度目の春。そこで1年ぶりに鼠径ヘルニアとか大腸癌とか胆石とか手術したり、慣れない外来であたふたしたり、なにかっつうと飲みに連れて行かれて…