iCお引っこしサービス

 ドコモの携帯を買い増ししました。念願のバリュープラン化。iPhoneを購入し、ウェブやアプリの使用はほぼiPhoneに移行した現在、ドコモに求めるのは広いエリアでの通話の確保と、おサイフケータイ機能。田舎の勤務医の僕には、ソフトバンクの電波では心許ないのと、携帯FeliCa(おサイフケータイ)機能を使いまくっている僕にとってガラパゴス携帯を一台は持っている必要があるので、二台持ちという選択をしています。
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20070529#p1
 ドコモの携帯電話は、今から12年前、1997年5月頃にF201 HYPERを購入し契約したのを皮切りに、N206 HYPER→P501i HYPER→N502it HYPER→N504i→N900iN902iN904iを経て9台目。機能的にはN904iでほぼ満足しているので、敢えて機種変更する理由はないのですが、ドコモポイントの有効期限が差し迫っていること、10月期限のクーポン券をもらったこと、905以降の機種を購入しないと加入できない、より安い契約プランであるバリュープランに加入したかったことから、適当な安い機種を探していたところ、N-03Aという昨年冬モデルの新カラーというのが安く出回っていたので、念願のバリュー化を果たしました。T9入力にも依存しているので、NEC以外の端末を選べないというのも、なかなかバリュー化できなかった一因です。T9が快適すぎるので、iPhoneのフリップ入力がやたらまどろっこしく感じてしまいます。
 いつの頃からか、携帯電話を購入する際、やたらとオプションをくっつけられ、しかもそれを値引きの条件にするということが当たり前のように行われるようになっており、正直もの凄く鬱陶しいのだけれども、まあ納得できるような範囲の条件のものを選んで購入しました。
 どうしても欲しくて購入したものではないので、それに移行するのも面倒くさくて旧機種を使っていたのですが、旧機種もいずれ耐用年数を迎えるであろうと思い、移行を実行。懸案はおサイフケータイ機能の移行です。N902iN904iの時は、手動で移行するより他は無く、手数料を払ってEdyを移したり、iDの登録用IDを再発行してもらったりと面倒な作業を行いました。903i以降のほとんどの機種では、ドコモショップへ行けば、iCお引っこしサービスというサービスが利用できます。
http://www.nttdocomo.co.jp/service/convenience/osaifu/about/ic/
 しかし、このiCお引っこしサービス、「一部対象外のサービスがある」、「移し替えのため、移行元のICカード内データは移行出来なかったものも含めて、移行完了後に削除」という問題があり、あまり評判の良いサービスではありません。しかも、何が移行できて、何が移行できないのか、公式にはアナウンスが無いという状況です。ネットの情報をみると、組み合わせや環境によって移行できるものの条件が変わるような様子も見受けられ、やや混乱してしまいます。
 iCカード内にお金やポイントがチャージされているものが、特に注意すべきものと言えるでしょう。単純に削除して、新たな携帯電話でアプリをダウンロードすることで問題なく移行できるサービスについては、あえてiCお引っこしを行わなくてもよいでしょう。
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060207#p1
 モバイルSuicaに関しては、今は気にしなくても良くなりましたが、かつて携帯電話のICの容量が少なかった時代に、その容量の大きさ故に他のICアプリが入らず、頭を悩ませる原因となりましたが、移行の際にも注意が必要で、事前にアプリを操作して、データをサーバに上げておく必要があります。また、移行先の携帯電話では、iCアプリの使用やインストールが行われていると移行を受けられないため、新しい携帯電話でのモバイルSuicaのダウンロードは、iCお引っこし完了後に行う必要があるようです。
 ネット上では「トクトクポケット」などが移行出来なかったというような情報もありますが、僕の場合は移行できましたので、後は実際にドコモでDOCOPYという端末に繋いでみないとなんとも言えないというところでしょうか。
 僕は、全く使ってない上に移行不能のうわさもあったclubDAMメンバーズアプリ、Cmode(コカ・コーラ)を事前に削除。モバイルSuicaも事前に機種変更の手続きをした後、アプリ削除してドコモショップへ向かい、Edynanaco、iD(設定アプリ・三井住友・ライフカード)、QUICPay(設定アプリ・JCB)、JAL ICポケット、ANA モバイル AMC、トクトクポケット(KARUWAZA CLUBとANA設定)、マクドナルド トクするアプリ、club apアプリを無事移行しました。その後、新機種でICカード一覧の画面からそれぞれのアプリをダウンロードすれば移行完了です。club apアプリに関しては、サービス自体終了しているのでしょうか? アプリダウンロードのページが見つかりませんでした。検索しても、サービス終了のアナウンスが見つからず、詳細不明です。まあ、これもどちらかというといらないアプリだったのでどうでもいいのですが。
 そのほかの注意点としては、新旧の携帯電話それぞれフル充電にしておくこと、移行作業中何度も再起動を繰り返すので各種ロックはすべて解除しておくことといったところでしょうか。
 iCお引っこしサービスを利用すると、Edyの番号や紐付け、サービス登録状況などはそのまま引き継げることになります。手動だと残高移動に手数料がかかる上、番号が変わってしまうので、紐付けなどの再設定が面倒でした。このあたりがそのまま移せるというのは非常にありがたいです。現状では、モバイルSuicaは手動移行で、SuicaIDが変わるので、紐付けをしている方は注意です。例えば、Suicaポイントクラブを利用している方は、更新が必要です。特に新しいIDを入力したりしなくても、ログインして更新ボタンを押せば、自動的に新しいIDに変更してくれます。
http://www.jreast.co.jp/suicapoint/index.html
 機種変更も面倒ですが、携帯メールのアドレスというのが、こうした多くのサービスと紐付けされていますよね。僕は、iMODEサービスが始まってすぐ使い始めたアドレスを、まだあんまり携帯メールを利用していなかった時期にスパムがひどくて二度変えて以降、基本的に変更なく使い続けていますが、こうしたサービスを使い続けながら、頻繁に携帯メールアドレス変更している人っていうのはさぞかし大変だろうなと思いました。終わり。