http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20050716ik04.htm
相変わらず、「処分」に重きをおくだけで、具体的な再発防止なんて誰も考えていない。
何度も言っているように、医師はもともと応召義務で縛られていて、誰に対しても最善の医療が義務付けられている。さらに、その行為に対して、不可抗力と事故の線引きがあいまいなまま、刑事裁判や行政処分で締め付けていくだけという流れがあるせいで、もうすでに、医療現場では、やっかいな患者の「合法的な」たらいまわしが行われているのだ。
すなわち、自分の専門外のものに対して、中途半端に手を出すと後で訴えられたりするので、最初から専門へまわしてしまうというもの。特に、ちょっとしたことで急変する小児は、小児科以外はほとんど診たがらない。
これは、国が指導する「プライマリケア医の要請」「全科的診療ができる医師を」というものとはまったく逆の流れだ。そして、その国の指導とは逆の流れのほうが圧倒的に強い。