2002-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「ボクの彼氏はどこにいる?」-0464-

田舎の病院に移ってから頻度が増えた様な気もしますが、僕は本当にインターネット通販を重宝しているのです。特に、本やCDの通販はアマゾンのようなサイトをかなり頻繁に使っています。 かつて買いそびれた本を注文したりするほか、近所の書店では目にしなか…

「ラパ胆とか」-0463-

胆石の治療には、まだまだ手術が必要です。肝臓の下のあたりにへばりついている胆嚢をとるために、かつては大きくお腹を切らなくてはなりませんでしたが、今日では、腹腔鏡下胆嚢摘出術(Laparoscopic cholecystectomy)が標準術式となっています。もちろん炎…

「私はお腹が痛いです」-0462-

言葉が通じない患者、というのは割と良く巡り会うものです。 それはただただ泣き叫ぶ乳幼児であったり、訛りがひどすぎる相手であったり、消え入るような声しか出ない老婆であったり、もしくは日本語以外を母国語とする人々なのです。 いつものように真夜中…

「異状死体」-0461-

回診後の指示出しやら、ケモ(化学療法)患者の点滴刺しやらしているところへ、院内PHSで「交通事故で心肺停止の患者さんが来ます」との連絡が入り、あわてて救急外来へ移動、その直後に搬送されてきた患者さんは特に外傷は無い様子だが意識は全く無く、呼吸も…

「救急車に乗って」-0460-

僕の住むこの地方は、残暑のあとにすぐ冬がやって来るようです。 ちゃんと統計をとったわけではないけれども、季節の変わり目には急患が多い気がするのです。緊急のアッペ(虫垂切除術)なんかも、季節の変わり目にまとめてやって来るような気がします。 僕の…

「癒し」-0459-

僕の通っていた大学は、3つのキャンパスにわかれていて、各々が独立した学園祭を催すのです。先日は、教育学部のキャンパスが中心となった学園祭で、各キャンパスのジャズ系団体の合同ライブが行われたのでした。買い物に行くついでに、ちょっとよってみた…

「ゼク」-0458-

祖父の通夜、葬儀、納骨と、つつがなく終わりました。 斎場は僕が六年間通った小学校の隣でした。葬儀屋は、小学校から高校まで一緒だった友人の家で、彼は既に結婚して、斎場に隣接した新居に暮らしているらしいのです。他の多くの人々と同様、彼とも、高校…

「逝去」-0457-

奇跡的に平和な病院当直の夜を過ごし、そのまま朝を迎え、唯一僕を起こした電話は、祖父の訃報でした。両親は共働きで、小学校へは母の兄の家から通ったのです。床屋の仕事をしながら、祖父母は僕と弟を育ててくれたのです。 何をおいても訃報と同時に駆けつ…

「手技」-0456-

小児科医と一緒に当直をしていた時に、「外科っていうのは、できる手技や手術が増えていくことで、成長していくのが目に見えてわかるけれど、小児科っていうのは、何年たっても点滴するくらいだから、変化が感じられなくて。内科の先生も、内視鏡とか覚えて…