「癒し」-0459-

 僕の通っていた大学は、3つのキャンパスにわかれていて、各々が独立した学園祭を催すのです。先日は、教育学部のキャンパスが中心となった学園祭で、各キャンパスのジャズ系団体の合同ライブが行われたのでした。買い物に行くついでに、ちょっとよってみたのですが、下の方の学年は全然わからないにせよ、他学部の上の方の学年に、懐かしい顔をたくさんみつけて、長居してしまいました。

 医学部の後輩よりも寧ろ、他学部の後輩は、生活するキャンパスや職場がかぶらないので、学年の上下とかそういうことを気にすることが少なくてすみます。別に不自由しないので、あんまり年の差を考えたことが無かったのですが、その、わりと仲良くしている学年ですら、既に僕より4つも下だということに気付いたのです。その中の何人かは、呑み屋でジャズという、僕の安易な思いつきにつきあってもらっています。ライブをやらせてもらっている店のオーナーと、なんの縁だか仲良くしてもらっている関係で実現しているのですが、オーナーはオーナーで、僕より結構年上の人間のはずです。他にも学生のときからいろいろ良くしてくれる飲食関係、楽器関係の人は多いのですが、あんまり年齢のことは気にしていません。封建的な感じの残る医者生活の中で、私生活でのこうした酒・楽器繋がりの人々は、僕をだいぶ癒してくれるのです。