テレビって本当に凄いですね

http://d.hatena.ne.jp/zaw/20070131#p1

 発掘! あるある大事典の捏造問題の功績は、ようやく一般の人に「テレビが嘘を言う」ことを理解してもらえたことではないかと思います。まあ、一部の方々は、これは「あるある」だけのことだ、と思いこみ、おもいっきり云々とか、ためしてなんちゃらは信じ込んでいるのかも知れませんが。

つい先日、こんなことを書いたばっかりですが、この期に及んで、みのもんた氏が、バカみたいな発言をしています。
http://www.j-cast.com/2007/01/31005246.html

「(健康情報を提供する)根拠はね、我々『おもいッきりテレビ』のスタッフはですね、200人近くいるんですけど、日本で行われる学会のほとんどに出席して、学会で頂く学会の資料をですよ、全部頂いて、そんなかからネタを選んで、学会の了承を得て、やってたんですから。(捏造やウソなんて)ありえないんです」
「ひとつだけ間違っちゃいけないのは何かっていったらね、誇張してはいけない、データはそのまんま発表しなきゃいけない、研究している専門のドクターに必ず生放送に立ち会ってもらう。それをやっぱ守らないとこう(「あるある」のように)なっちゃうんですよ」

 こういった番組は、「素人が体験談とか集めて言ってるだけですから、あんまり信じすぎずに、適当にみていてくださいね」と暗に言ってくれれば害も無いんですが、あんまりはっきり「科学的に信憑性がある」なんて言うのは大問題だと思います。判断力の無い視聴者に対して、多大な影響力を持つテレビなのですから。

高橋教授はJ-CASTニュースの取材に対し、
「タレントが2〜3人以上参加する情報娯楽番組には必ず誇張が入る。こうした番組は、おもしろおかしく、真に受けないで、笑い飛ばしてもらえるといいと思う」
と答えている。

 ちなみに、「学会」と一口にいっても、この日本だけで医学系の学会だけでも数え切れないくらい存在します。その全てに参加することなどほぼ不可能で、たかだか200人程度のスタッフが、そのほとんどに参加しているというだけでもみの氏の発言はかなり疑わしいのですが、まあ、そもそも、学会に参加したからと言ってどうなるものでもないんですけれどね。
 テレビだけではなく、司法までこんなレベルで判断を下したりしているようで、「研究会に入会しなければ治療してはならない」という判例まであるようですので、もう、テレビがどうとか言ってる次元じゃないのかも知れませんが。
http://intmed.exblog.jp/5070852/
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070128