「あるある」の功績

 今さらですが。
 発掘! あるある大事典の捏造問題の功績は、ようやく一般の人に「テレビが嘘を言う」ことを理解してもらえたことではないかと思います。まあ、一部の方々は、これは「あるある」だけのことだ、と思いこみ、おもいっきり云々とか、ためしてなんちゃらは信じ込んでいるのかも知れませんが。
 また、ああいった実験結果で、仮に本当に「痩せる」という結果が出たにせよ、それはただ「たまたま」というしかなく、「科学的な実証」というにはあまりにもお粗末です。「何とかでガンが消えた!」というのと同じ類であって、もちろん、そういう人がいることを否定はできませんが、効かない人の方が多いから病院で処方しないだけの話です。
 何十パーセントかの人に対して同じ効果が出るのであれば、抗癌剤として医薬品に認可されることでしょう。きちんと「科学的」に実証するためには、それなりの真っ当な手法と統計が重要であって、その辺の人間を適当に集め、どうとでもとれるデータを集計することを、あたかも「科学的」であるかのように放送し続けるテレビの罪は重いのです。
 そういう番組の内容は、しばしば医者の言葉より信用されるのです。「テレビでなんとかを食べると痩せるというので、食べてみようと思うのですけれど」とか言われても、「あなたの場合は、そもそも食べなければ痩せる」としか言えないのですよ。
http://www6.ocn.ne.jp/~syuneido/index.htm
 昔ちらちらと覗いていたサイトが今も更新を続けていました。「あるある」などの「健康情報番組」の類の胡散臭さに対して、詳細に追いかけていたサイトです。