「外科とかスティングレイとか」-0151-

 長い一週間も終わりです。ポリクリ仲間の女の子のひとりは、熱発にてダウン。今日はその娘の担当のオペに朝から入り、夕方からのオペにも入りました。結構手を出させてくれるのです。ちなみに、熱発はねっぱつと読みます、つうか、発熱のことなんですけどね。病棟ではみんなネッパツネッパツ言ってるもので。

 採血したシリンジとスピッツを渡され、血液ガスを計測しに行くことになったりもしたのですが、なにせ良くわからないので、さまよって中央検査部にたどり着き、意地で血ガス測定器を見つけ、なんとなく伝票を缶に入れ、ノートがあったので、患者名とかなんとか記入し、どうにか機械に血液を入れ、結果を二枚プリントすることに成功しました。最初くらい一緒についてきてくれてもいいのに。まあ、そのままカルテに貼ってたようなので、多分あれでよかったのでしょう。

 第一外科は、みんなネクタイ着用してるのですが、長い袖は何をするにも邪魔なので、ワイシャツと白衣の袖は折ってまくっちまうことにしています。そう言えば、半袖のワイシャツを持ってません。消毒やら包交(包帯交換)やらにも、白衣の袖がべたべたくっついたら意味がないので、医師達も、結構袖をまくってました。気付くとズボンが汗でべたっとくっついてました。そうそう、クリーニング代ってやつがバカにならないですね。

 今の楽しみは、昨日密かに購入した、MUSIC MANのスティングレイのフレットレス。とうとうまともなエレキベースを持つことになりました。横ベに関しては、この一本は末永く使えそうです。縦ベもいつかはほしいです。サイレントベースのほうが、コントラバス買うよりも持ち運びにはいいかも知れません。どうせアンプを通して使うんだしね。県内のあるパワフルなベーシストは生音で演るのですが、この前、某セッションでその方のベースを借りてはみたものの、2〜3曲で指が痛くなっちゃいました。コントラバスって、ストリングスの中では最大で、ヴァイオリンよりヴィオラよりチェロより大きいあれですが、いわゆる指ではじく「ピチカート」という奏法を使うわけです。ところで、私は横ベも基本的に指弾きです。ピックはまず使わないです。

 慢性的に眠いです。一日中かけずりまわったり、変な姿勢のまま腸管押さえてたり、患者さんを運んだりしてるから、体は疲れているはずです。結局いろんなことをやってると、12時前に寝ることは無いのに、しかしそれでも疲れたまま眠いまま、何故か6時に目が覚めてしまうのです。今日の今日は意図的に寝過ごして、病棟に行ったのは7:30をまわったあたりでしたが。で、びたっと研修医にへばりついて一日過ごすのですよ。時間が空けば、糸結びの練習とか、内視鏡の練習とか。

 今日も模型の食道に内視鏡をつっこんだりしましたよ。中にポリープとか潰瘍とかがあるんですが、あれは絶対内職のおばちゃんが、「ここらへんにもひとつ潰瘍サービスしちゃおうかな」とかいいながらつくってるに違いありません。ハンドメイドの高級品で、全部違う模型なので、練習のしがいがあるわけです。「このポリープは見つけられるかな」とかいいながら設置したポリープがどこかにあるはずです。…ごめんなさい。なんか、こういうことを書くとマジにとる方がおられるようで。微妙な話題にはすかさずフォローしとくことにします。医療模型は専門の人がつくってます。一般の需要もないだろうし、正確さが欠けると役立たずだし、そんなわけで、高価です。脳神経の模型とか、心臓の模型とか、骨迷路の模型とか、宇都宮城吊り天井の模型とか、和服を着たバービー人形とか、世の中には不思議なものがいろいろあるのです。

 酒飲んで寝ます。