「運動会における父の苦悩」-0280-

 今日から第一内科。長い長い新患カンファにはわけがあるのです。つまりは先週大量に退院したからで、空きベッドという概念は経営上好ましくないのでして。医者という職業がやくざな仕事だと思う瞬間であり、医者の仕事が減ることが、ほんとの幸せなんですよね。でも、それを飯のタネにするというジレンマ。

 長い長いカンファに続く教授回診と病室カンファを終えて、ワイシャツ姿で体育館に趣き、また調子に乗って、学年対抗バスケットボール大会なんかに出るのです。運動会に出ているお父さんの気持ちがちょっとわかったような気がするのは、決して僕が年をとったせいではなくて、単に不摂生な生活を送ってるだけなんです。勝つために重要なファクターのひとつに、交代要員が多い、というのがあって、各種学年対抗の中でも、かなりの体力を必要とされるバスケなのであります。

 高校までの体育という授業において、決して好成績を残すことはなかった私ですが、それでも1時間の体育をこなした上に、昼休みにバスケをし、放課後サッカーで遊んで平気だったことを考えると、なんだか明日からでも早朝ランニングが必要な気もするのです。絶対しないけど。