厚生労働省の暴走?

紫色の顔の友達を助けたい

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 2001年3月2日、当時12歳の患児の心臓手術中に人工心肺装置の事故が起こり、2日後の3月4日に死亡するといういわゆる「東京女子医大事件」に関して、大学側の内部報告書を元に、当時女子医大の助手だった佐藤一樹医師が逮捕拘留され、7年間もの長きにわたり刑事被告人としての生活を強いられました。
 人工心肺装置の操作ミスということで刑事罰に問われたものですが、実のところ、この逮捕のもとになった内部報告書が、死亡した手術に携わった当事者の意見聴取すらないまま、医学的に不正確な内容を、担当医に罪ありきで作成されたものが明らかになっており、その後日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会からなる委員会が科学的実験の結果、その内容を完全に否定しています。実際には、佐藤医師の人工心肺の操作ミスではなく、装置についていたフィルターが閉塞したことが事故原因で、このことを予見できたものは誰もいなかったということが裁判でも認められ、昨年無罪判決が確定したものです。
 少し前に、この事件に関して、厚生労働省が佐藤医師への行政処分を検討しているというニュースを目にしました。詳しくは、以下のリンク先を参照して下さい。

「厚労官僚の火遊び」を許すな

http://medg.jp/mt/2010/01/vol-15-2.html

佐藤医師への「弁明の聴取」が先例になれば、医療体制は崩壊
虎の門病院
泌尿器科 部長
小松秀樹
※今回の記事はm3.comの「医療維新」で配信されたものです。
2010年1月20日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

佐藤医師は、東京女子医大病院事件で、冤罪のために、90日間逮捕勾留された。7年間の刑事被告人としての生活を強いられた。心臓外科医としてのキャリアを奪われた。昨年、無罪が確定した。この冤罪被害者である佐藤被告に対し、行政処分を実施しようというのである。

医師への不当な行政処分を阻止すべき ―長妻厚労大臣への要望提出のお願い

http://medg.jp/mt/2010/01/vol-16-4.html

「医師への不当な行政処分を阻止すべき ―長妻厚労大臣への要望提出のお願いー」
井上法律事務所
所長・弁護士
井上清
2010年1月21日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp

 筆者自身は、冤罪被害にあった佐藤医師が再び冤罪に問われてはならないと思い、厚労官僚の独走の有無を内部調査するよう、長妻厚労大臣に宛てFAXで1月19日夜に下記の要望書を提出しました。官僚主導によって医師への無限定な支配統制がなされてはなりません。医師への不当な行政処分を阻止するため、多くの方々が長妻厚労大臣に要望を提出していただくことを期待しております。ご参考までにサンプルを下記に添付しておりますので、よろしければお使いいただいて、要望書を提出してください。

とのことなので、使わせて頂こうと思います。

【一般の方が長妻大臣へ要望書を出す場合の例】
厚生労働大臣 長妻 昭 殿
FAX 03-5342-6552
 
佐藤一樹医師に対する医師法・行政手続法に基づく強制的な「弁明の聴取」手続の実施延期等を求める要望書
 
 平成22年1月19日付けのエムスリー「医療維新」での「根拠ない、医師への不当な行政処分異議あり」という報道記事によれば、東京女子医科大学日本心臓血圧研究所循環器小児外科元助手の佐藤一樹医師が、厚生労働省による医師法に基づく行政処分を前提とした行政手続法所定の弁明の聴取手続の対象とされていて、近く強制的な弁明の聴取手続が実施される、とのことです。佐藤一樹医師は、かつて人工心肺装置の操作に過誤があったとして刑法第211条第1項所定の業務上過失致死罪で刑事起訴されて被告人となったものの、東京地方裁判所で無罪判決、東京高等裁判所でも無罪判決を得、検察が上告を断念して無罪が確定した冤罪被害者です。しかるに、やはり同日付けエムスリー「医療維新」での「厚労官僚の火遊びを許すな」という記事によれば、厚生労働省医政局医事課の杉野剛課長が医師資質向上対策室の反対を強引に押し切り、一定の行政処分を目指した強制的な弁明の聴取手続を進めようとしているとのことです。しかしながら、この他部署の反対を押し切ったという強制手続の強行は、もしもその事実上・法令上の根拠付けが十分でなかったものであるとしたならば、刑法第193条に定める公務員職権濫用罪(公務員がその職権を濫用して、人に義務のないことを行わせ、又は権利の行使を妨害したときは、2年以下の懲役又は禁錮に処する)に該当する恐れすらあります。
 長妻昭厚生労働大臣におかれましては、まず第一に、佐藤一樹医師に対する弁明の聴取手続を延期し、第二に、弁明の聴取手続実施の事実上・法令上の根拠の有無・程度、ならびに、場合によれば佐藤一樹医師への公務員職権濫用罪にも該当しかねない杉野剛課長による強制実施の判断・指示の有無、さらに、もしも真実であるならばそこに隠された意図及び背景事情を調査し、第三に、それら調査結果を踏まえた適切な措置を採られることを、ここに要望いたします。

 佐藤一樹医師の基本的人権侵害に関する緊急重大事ですので、甚だ失礼ながら、直接に本書1枚をFAXさせていただきました。よろしくお取扱いのほど、お願い申し上げます。
 
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氏名