水曜日は外来日

外来の5分診療っていうのは、真剣勝負なんですよ。
僕らも本当は10分でも20分でも時間をかけて話をきいて、検査予定を組んで、治療方針を考えたい。
でも、一日に何十人と押し寄せる患者さんもまた、無限の時間は持っていなくて、それぞれ外来受診後は帰宅するのだ。
入院患者さんであれば、ちょっと気になったり、治療方針の変更などを思い立ったら、ちょっと病室に行けばすむだけなのに、外来患者さんを帰したあとは、次の外来までは手出しできない。
5分診療ってのは、医者にとって決して楽なことではない。

ちなみに、加えて言うならば、先進国において、予約外でもなんでも、外来受診を拒否されないというシステムをとっているのは日本だけです。予約でかっちり時間を割り振っても、その日に予約外患者さんが大勢押し掛ければ、その分一人あたりの診察時間は短くなります。これは根性論ではどうにもならない。

アメリカやヨーロッパでは、外来は完全予約制が多く、数ヶ月待ちというのもざらです。予期せぬ発病の場合は、ERと呼ばれる救急外来を受診します。かかりつけの医者を、24時間いつでも呼び出すようなことはできません。
患者さんの側でも、不必要な外来受診や、検査、投薬などを控える努力をしなければ、その分、真に医療を必要とする患者さんに当てられる医療は、相対的に少なくなるのです。

午後まで食い込む外来。局所麻酔の外来手術。病棟業務。

夜からは脳外科医1名と外科医2名で第3回宇宙麻雀大会。負け。

外来云々の話は、去年の夏頃書いた日記があったので、再録。6月は再録月間。