朝日が不安だった頃

僕は結局朝型の人間にはなれなかった。
開き直って、テストの時など、テスト終わると友達とご飯食べて、そのまま帰宅し、すぐ風呂に入って寝てしまい、夜中起き出して、大学へ向かい、そのままテスト開始まで勉強という生活をしていたのが懐かしい。
寝ないで勉強していると、結局気ばっかり焦って、睡眠時間もどんどん削られる。僕は遊び以外での徹夜なんて大嫌いだったので、必ず眠っておきたかった。最初に寝ちゃえば、気分すっきり。勉強時間はテスト開始時刻までという、最初から追いつめられた状態がかえって心地よかった。
昼間起きていても、集中して何かを始めるのはいつだって夜だった。理由はわからない。
太陽の下にいる時刻を無駄に過ごすのが不安で不安でたまらなかった。でも、何かをするのは夜の方が都合が良かったので、僕の大学時代の生活は、すぐに昼夜逆転してしまっていた。
今、医者なんて仕事していて、ほぼ遅刻無しできちんと朝病院に行っているというのが、当時のことを振り返るととても不思議な気がするのだ。