賀状

儀礼的なものになりすぎて、単に煩わしいと思っている人もたくさんいるようです。ネット文化になじんでいる人からは、「メール」でじゅうぶんだという声もよくきかれます。でも、僕はこの伝統行事、結構好きなんです。基本的に紙媒体ってものが好きなのです。メールなど、通信が発達した中で、あえて紙媒体をやりとりするという行為が好きなのです。
とは言っても、やはり仕事関係のやりとりが数としては一番多いです。医者という仕事、自分も含めてみんな毎年いろんな病院を転々とするので、住所がころころかわります。同じ医局の人間や、大学時代、同じ部活動をしていた友人・知人は、毎年名簿がつくられるので、なんとか住所もわかるのですが、それ以外の人はよくわかりません。
大学の同窓会が何年かに一遍つくる名簿も、有料なのでみんなが購入するわけでもなく、そうなると名簿自体の精度もだんだん落ちてきます。自分の勤務先や住所がどう掲載されているか、チェックする機会が失われるわけなので。逆にこういうのは電子管理でもいいのではないかと思います。セキュリティの問題はありますが、大学のサーバにパスワードでアクセスするような方法で。でも、絶対流出するんだろうな。紙媒体の名簿も絶対に外部に流出するので、それを嫌がって、あえて住所の訂正などをしていない医者もたくさんいるわけだし。
まあ、そこまでして連絡をとらなくてはいけない関係の人間がそんなにいるわけではないんでしょうけれどね。
過去二年、喪中で賀状を控えていたのですが、今年は出そうと思ってハガキを買ってきたのでした。