プライベート

 まあ、「僕はこんなに真面目にやってます」というのも、「こんな不真面目にやってます」というのも紙一重なのかも知れませんね。医者っていうのは、ある程度ベールに包まれていたほうがいいのでしょう。その論調全てには同意しかねますが、大鐘稔彦氏が「医者は患者にプライベートを見せるべきではない」って言っているのは、おおむね正しいのかも知れません。
 いまさら、「あなたは何も知らなくてもいい、私に任せなさい」というパターナリズム(父権主義)には戻れないだろうし、それが正しいとも思いませんが、患者の選択権とか、情報開示ってのが無制限の自由下にあるという誤解は捨てるべきだと思います。
 容易にいろんな情報に触れることができるようになるにつれ、世の中には知らない方がいいこともたくさんあるなあ、と思ってしまいます。