呼吸用チューブずれ死亡、医師ら書類送検

医療ミス:呼吸用チューブずれ死亡、医師ら書類送検−−横浜労災病院 /神奈川http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060310-00000182-mailo-l14

 交通事故で搬送され、意識不明の重体で入院していた小田原市の無職女性(当時63歳)の床ずれ防止に体の向きを変えた際、気管に通していた人工呼吸用のチューブを約1センチずれさせ、8日後に死亡させた疑い。
 女性の遺族が同署に医師らを告訴、病院側は同年5月、「チューブの固定方法が不適切だった」と遺族らに謝罪していた。同病院は「今後の捜査に全面的に協力する」と話している。

 絶対ずれないチューブの固定方法を教えて下さい。チューブなんて何度となくずれるわけで、その都度対処するしかないですよね。挿管チューブのずれが全く影響を及ぼさないとは言いませんが、果たしてそれが直接的な死因なのでしょうか。8日後の死亡に、低酸素脳症が関わっているとして、それはチューブのずれによるものというよりは、もはや換気不能という、単なる全身状態の問題だったのではないでしょうか。
 もともと生命の危機に瀕した意識不明の重体で入院していたわけですよね。今にも死にそうな患者に対して、懸命の治療を行った医師や看護師をまとめて告訴ですか。なんだかなあ。
 まだ、情報が乏しいですが、これも刑事罰を適用する案件ではあり得ない気がします。こんな流れでは、真面目に重症患者を診る医者たちはみんないなくなってしまうと思います。医療を崩壊させようとする、何か強い力が働いているのでしょうか。