若者が選挙に行くということ

 選挙に行かない、投票をしないという自由はあると思うよ。そして、選挙に行かないからと言って、政治を語ってはいけないということもない。しかし、それがどんなに茶番に見えたとしても、所詮は今の政治家たちが決めたルールの上で行われるものに過ぎないとしても、その権利が与えられている限り、僕は選挙に行き続ける。選挙の仕組みが悪いとかなんとか言ったところで、その仕組みを変える可能性に最も近いのは、投票という行動だと思うし。
 どの政党がどれだけの議席を獲得するのかということは、もちろん大きな要素ではあるけれども、それは選挙の結果の全てでは無い。若い世代、特に二十代の若者の投票率は、高齢者に比べて格段に低いのが現状だ。前回の参院選では、二十代の投票率は36%で、六十代の76%の半分以下という惨状だったようだ。このままでは、若い世代の投票は、議席にほとんど影響を及ぼさない。而して、政治家たちは高齢者の顔色だけを伺い続ける。高齢者の高齢者による高齢者のための政治は、何十年先の未来を見据えるはずなどなく、既得権益を守り続けることだけを考える。教育や若者の就労への対策がおろそかなまま、「高齢者に優しい社会を」なんて、一見すると正しいような旗印のもと、後先考えないバラマキが行われ続ける。
 仮に、全く同じ議席の配分になったとしても、その配分を決めた票のうち、若者の投票の占める割合が大きくなれば、国会の立ち振る舞いはやはり変わってくると思う。短期的にどうなるものではないのかも知れないけれども、若者が投票に行くのだという姿勢を見せつけ、実際にある程度まとまった力になりさえすれば、どの政党が勝ったとか負けたとかいうことを超えた大きな意味があるだろうと僕は強く感じる。
 今回一回だけでは無理だろうけれども、若者が投票に行くという圧力が、政権交代よりもむしろ僕の望む、世代交代ということへの一助にはなるだろうと思う。