4:20a.m.「安楽死」-0002-

 シドニィ・シェルダンの「女医」(Nothing Lasts Forever)を読んだ。

女医〈上巻〉

女医〈上巻〉

女医〈下巻〉

女医〈下巻〉

やっぱり一日かからず読み終えてしまった。昔から父親には、「もったいないから本屋で読んでこい」といわれるほど、私は本をさっさと読んでしまうのだ。いわゆる、斜め読みという早さではないが、活字を読むのは平均よりは確実に早いと思う。そのくせ、きっと一回しか読まないだろうと思うような本でも、借りて読むという行為が嫌いで、どうしても、本は自分で持っていたがる。シェルダンなんて、所詮娯楽小説だから、滅多なことじゃ読み返したりしないのだが、つい買ってしまった。文庫じゃないから結構高いんだよね。なんか、病院が舞台とかいうだけでそそられることもよくある。なぜなら、専門用語が心地いいからなのだ。勉強したばっかりの単語が本にでてくると、それだけで楽しいよね…バカか俺は。

 「女医」に安楽死について出てくる。詳しいことは、これから読もうと思っている人に悪いから言わないけど。積極的安楽死については私は反対なんだよね。真っ先に思いつく苦痛といえば末期ガンかな? 「病院で死ぬということ」は、ホスピスターミナルケアという語を一躍有名にしたが、この考え方は医療関係者はもちろんのこと、みんなに知って欲しいと思う。国語や算数くらいなら、まあ押しつけ教育でも構わないが、イノチくらいは、押しつけじゃなくて、みんなが考えられる場が必要だと思う。道徳とかまどろっこしいことやってないで、いっそ、生命の尊厳まで掘り下げちゃったらどうだろう、なるべく早いうちにさ。