「大学の部活動とか敬語とか」-0133-

 1年生部員の名前はおろか、いまだ顔すらろくに覚えていません。午後は、教育学部のキャンパスの弓道場を借りて、自主練とのことでしたが、1年生の指導もするというので顔を出してみました。実は私の学年、医学部の部員は男は私ひとりだったのですが、今年も今のところ男はひとりで、他は女性ばっかりです。ちなみに現主将および執行部も全員女性です。だいたい学士入学制度開始にともない、新入生は85名、うち半分は女性で、そのくせ20もの運動部で新戦力をとりあうわけで、まあ、弓道部は医学部の試合に関しては、試合が男女別れていないので、どちらの獲得も可能である分、恵まれているといえば恵まれているのです。ラグビー部は今年6年生まで数えて11人スタートでしょうか? 男子オンリーの部活もなかなか大変です。

 大学といえば、花のサークル活動を思い浮かべる人も多いでしょうが、少なくともうちの医学部に関しては、すべてかっちりとした部活動なのです。体育会という表現こそないですが、運動部会という組織を形成しています。文化部会も存在しますが、完全に運動部会優位で、かけもち入部も、運動部の予定を避けて、文化部の活動をするわけです。各運動部ごとに特色があり、例えば私が属するジャズ研という場所には、種々の運動部員達が集まっており、なかなか壮観です、いろんな意味で。

 かつては大部分の学生がなんらかの運動部に属しており、ポリクリ(実習)なんかで指導医から「君は何部?」なんてきかれることが珍しくないように、縦の繋がりが色濃く残っている部分もあります。最近は、学生定員自体の減少のみならず、運動部入部率自体が落ちてきているというのも何か世相を反映してたりするんですかね。まあ、運動部重視っていうのは、いい面も悪い面も兼ね備えていますが。私自身は、部活動ってものを有効に使えた気がします。

 運動部というところでの上下関係の理不尽さを強調する人がいますが、上をたてるって行為は、不必要にプライバシーにずかずか入り込んだり、一方的に下に何かを押しつけながら、上が責任を負わないって状態でも無い限りは、別に、特殊なことじゃ無いんじゃないでしょうか。年長者や、その道の先輩というものには敬意を払うべきであると思います。少なくとも日本の社会はそういう原則があると思います。朝鮮半島儒教的考えに、ある程度影響も受けているのでしょう。別に他の国のことは良く知りませんが、英語に敬語が無いからって、年長者への敬意が無いことではないはずです。敬語というものが、無駄だという意見もあるみたいですが、私はこの多様な表現、文化に基づいた敬語の文化は大好きです。

 ジャズ研や軽音に関しては、部活動組織ではありますが、部活をしているという意識はあまりないです。演りたい人が演ればいいのです、ゲージツですから。そういえば、昨日の練習のときに、とうとう軽音部室の鍵をもらっちまいました。いいかげん部員なんでしょうか。部会なんて出たことないし、いまだに軽音部室のホワイトボードには、出演バンドのところに「Jazz研」とか書いてあるのですわ。おとなしくジャズやってろよ。