およそ真っ当な人間の考えるコードだとは思えないのだが、結局オーソドックスなもの以外、上手く演奏できないからって逃げてるだけなのだろう。今日の練習は、セロニアス・モンクのBye-Ya。あとチック・コリアのCDを参考にしているのかしていないのか、La Fiesta。５年バンドはこの２曲で行くらしいのだが、危険な選曲ではある。崩壊するかも知れない。予定があいやすいという理由で、学年ごとにバンドを組むことが多いのだが、下の学年がオーソドックスなナンバーをやる手前、上に行くほど毛色の変わったものを選ばざるを得ない。
結局僕らは脳天気に楽器をいじってるわけなのだが、起こるべくして起こったNATOの中国大使館誤爆。誤爆っつうか、バスなんかにも爆撃しまくっておいて、いまさら原因究明もくそもあったもんじゃなく、地図が古いの新しいの言ってる場合でもなく、結局戦争しかけてるんだということをほんとにわかってるんだろうか。そりゃアメリカ人青年捕虜にもなるわ。戦争しに行ってるんだから。人殺しに行ってるくせに、たかだか数人捕虜んなったくらいで大騒ぎしやがって。しかもあくまで自分は正しいと思いこんでいやがる。世界の警察とか勝手に言ってんじゃねえよ。いままで落とした爆弾全てある意味誤爆なんじゃ無いの、人道的には。
はっきり言って私はアメリカ合衆国にはやたら偏見のある男である。基本的にアメリカのやることなすこと気に入らないし、いずれ俺が日本国首相になった暁には、アメリカのやることにいちいち、「今回のアメリカの決定を容認する意向」とか「アメリカ政府の決定に遺憾の意」とか表明してやるんだ。アメリカは人の国のやることにいちいち首をつっこむんだからお互い様。首突っ込んでも爆弾落として欲しくはないんだよな。ガイドライン法案とかも、日本国内で話し合うだけで決めちゃわないで、もっとアメリカにがしがし言ってからにして欲しかった。あと、現状でアメリカ軍基地が日本にあるんだから、例えばこの間の不審船事件のときなんか、アメリカ軍に「あの船絶対捕まえてきて。逃がしたら承知しないよ。自衛隊は実戦経験ないから、あとからついてって見てるから」くらいのことが言えないものかとか思ってたのよ。
まあ、なんにしても、強者の理論もたいがいにしないとそのうちまた世界大戦のひとつやふたつおきそうだ。アメリカのやることなすことに文句を言いながら、アメリカという国の生んだジャズという音楽は、僕の大切なもののひとつなのである、しかし。
