つくづくパソコンがないとダメなんだと思いました。AcerなんていうマニアックなモデルのAT互換機を使っているのですが、WINDOWS特有のブラックボックスに触れてしまったらしく、突然起動しなくなり、最終手段として、システム再インストールなどを試みたのですが、どうにもダメで、SYSTEM.INIとかCONFIG.SYSとかAUTOEXEC.BATとかいじくっても改善せず、あわやフォーマットかということになったのです。ハードディスクは死んでいなかったので、重要なデータだけでも待避させてかったのですが、DOSベースでFEPも入れておらず、日本語のファイル名にはアクセス不能。
サブマシンを養う余裕もなく、趣味のような扱いのパソコンも実はレポート作成などの学業にも必須で、レポートのデータのほかに、インターネットでのコミュニケーションの跡はそのほとんどがハードディスクに収まっているわけで、言うなれば、火事でアルバムが焼けてしまったのと同じ様に、心にぽっかり穴があき、なまじハードディスクが生きているだけに、どうにかしてデータをとりだそうと躍起でした。
友人が、自作PCを使って協力してくれるというので、本当にわらにもすがる思いで、もはやなぜかマウスすら検知しなくなったコンピュータ一式を友人宅に持ち込んだのです。AcerEntra3000と、DAEWOOのディスプレイCMC-1707Bに、Acerのキーボードとバスマウス。私のコンピュータをあけてみたところ、どうやらマザーボードははずさないで使う前提らしいのですが、内蔵ハードディスクは普通のもので、いろいろ格闘したあげく、友人のコンピュータのSLAVEのケーブルに私のコンピュータのハードディスクを繋ぎ、形状の問題から、電源は各々で取り、友人のマスターハードディスクで起動し、私のコンピュータのハードディスクを検知させるという荒技に成功。40枚入りのフロッピーに延々データを落とした後、分割不可能なファイルに関しては、友人のハードディスクに一端待避させて、CD-Rに焼いてもらったのです。
ろくなマニュアルもないコンピュータ故、ボードの構成もいまいちわからず、サウンドとモデムが一緒になったカードを認識させるのにさらにしばらく格闘はしましたが、絶望的かと思われたメールデータ等も復元し、ワープロが使える程度にドライバをぶちこみ、インターネット環境も整備しました。以前の環境とは微妙に異なり、やっぱりマイクロソフト製品は、データのバックアップひとつとるにもわからないことだらけなのですが、とりあえず、ほっと一息です。みなさん、バックアップは重要ですよ。しかし、たとえばOutlook Expressのデータとか、素人がバックアップしたり、活用したり、移行したりするのは難しいと思うのですが。
あとは、携帯電話の内容も、めんどくさがらずにどっかに写しておこうと思います。旅先で、集合場所もろくに決めずに、携帯だけで連絡をとることを考えるのも、もしかしたら危険なことかもしれません。ああ、それにしても本気で胃が痛くなりますよ、これ。アナログなデータが一番逆境には強いのです。