研修医一年目の頃の洗脳がとけ始めたので

ぶっ続けの仕事はこたえます。
日付変わる頃2時間くらいはなんとか眠れたか。
その後ぽちぽち呼ばれ続けて朝まで。
整形外科と脳外の手術患者をひきまくる。
病棟の回診、包交当番。入院させた患者さんも落ち着いているので帰宅。
しかし、今日は脳外科医が当直で、外科コール当番。
疲れているのだけど、なんとなく寝る気もしなかった、そんな夕方、救急医学科からコール。腹部外傷で入院中の症例を相談される。
前にも書いたかも知れないけれど、僕は、外科医だからこそ、「手術をします」という決定は最も慎重であるべきだと思っている。単に自信が無いだけなのかも知れない。僕は百パーセントの自信を持って患者に診断を下したことは無いと思う。
自分なりの診察をし、所見をとった上で、この症例の手術の可否は、上司にも診察してもらった上で決めたい、と、救急医と、患者と、その家族に伝える。医者が患者に容易に「わからない」というのは考え物だが、わからないものはわからない。ただ、「わからない」で終わりにするのではなくて、「私の判断では、こう考えられるが、慎重に検討したいので、再度上級医と診察した上で、治療を決めたい」というような説明は、患者さんとその家族に、それなりの安心感を与えると思う。
結果、また日付の変わる緊急手術。
こうして、僕はまたひとつ学んでいく。