ぜんそく薬「テオフィリン」、乳幼児の使用制限へ

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051118i401.htm

「テオフィリン」の使用後に、乳幼児が重いけいれんや脳症を起こすなどの報告が相次ぎ、日本小児アレルギー学会は、小児気管支ぜんそく治療指針に5歳以下への使用制限を盛り込むことを決めた。

日本小児アレルギー学会の新たな治療指針では、テオフィリンは第一選択にはせず、追加の治療で検討する薬とし、「ぜんそく治療に精通した医師が注意深く使うべきだ」とした。

じゃあ、喘息発作の幼児を全例専門医が診るのか、という話。いままで第一選択として使われることが多かった薬を、救急外来や当直で診る機会が多いであろう、非専門医や、他科医へきちんと伝える前に、こうやって中途半端な報道されると、救急外来で大騒ぎする親が続出するわけです。テオフィリンを使うな、というのであれば、「ぜんそく治療に精通した医師が注意深く使うべきだ」なんていう中途半端な指針じゃなくて、きちんとこういう治療をせよ、と指し示して欲しいのです。こうやって「危険だ」とか「問題だ」とか言うだけ言って、代替策を示さなければ、現場はどうしようもありません。
善意で診察しようとしても、患児の親に「テレビでどうだ」とか「新聞でどうだ」とか言われて、それに対して説明しても「でも先生は小児科医じゃないでしょ」といわれ、「専門ではないので」といえば「そんな無責任な」と言われれば、僕らはどうすればいいんですか。だからたらいまわしがおきるんでしょ? 研修制度がどうとか、プライマリケアがどうとか、って話じゃないですよね、これは、もう。