これまでの経緯についてはこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060303#p1
多くの臨床医を震撼させた大野病院事件は、12月までに6回の公判前整理が行われ、1/26に最初の公判が行われることが決定されています。
公判前整理についての詳細は「周産期医療の崩壊をくい止める会」に詳しいです。
http://perinate.umin.jp/index.htm
おそらく今後の公判についても報告されると思います。
公判は、第一回が1/26、その後2/23、3/16、4/27、5/25のいずれも金曜日に行われることが決定されています。毎回、午前10時から午後5時までの予定で、場所は福島地方裁判所です。福島に足を踏み入れるのがなんとも気の進まないところではありますが、できれば一度は公判を傍聴したいと考えております。
6回の公判前整理までに決定された争点など、上記サイトに詳しいので、そのまま引用させて頂きます。
平成18年12月14日(金)、午後1時から午後4時半頃まで、第6回公判前整理が福島地方裁判所で開催されました。弁護団は平岩敬一弁護団長をはじめ7名で話し合いにのぞみました。今回で公判前整理は終了し、1月26日より公判が行われる予定でしたが、弁護団側から提出した証拠134点の殆どに対し検察側が不同意を示したため、裁判所の方から検察側に再考するようにとの指示があり、公判が始まった後でも、裁判官、検察官、弁護団との話し合いを継続することとなりました。しかし、1月26日(金)に第1回目の公判が予定通り開催されることとなり、今回の話し合いで2月以降毎月1回公判が開催されることとなりました。
公判開催日は以下の如く決定いたしました。
第1回 1月26日(金)
第2回 2月23日(金)
第3回 3月16日(金)
第4回 4月27日(金)
第5回 5月25日(金)
(毎回 午前10時から午後5時までの予定、場所は福島地方裁判所)
また、今回、公判の争点として以下の如き点が挙がりました。
1.癒着胎盤の部位と程度
2.出血の部位・程度とその予見性
3.死亡したこととの因果関係
4.胎盤を剥離したことの妥当性、つまり、クーパー使用の妥当性
5.医師法21条違反の正否
などと決定しました。
1月26日(金)の第1回目の公判は冒頭陳述、2回目以降から検察が申請した証人8名の尋問が行われることになりました。8名の証人とは、県立大野病院のすぐ近くの双葉厚生病院の産婦人科医、手術に一緒に参加した外科医、病院長、手術室にいた看護師、助産師、摘出した子宮の病理を担当した病理の医師、今回の事件について鑑定した医師の8名で、1回の公判で2名ずつ、証人尋問に立つ予定と決定いたしました。しかし、これで裁判は終了することはなく、その後、弁護団からの証人尋問もあり、裁判は当初、考えていた期間より長くなる見込みとなりました(一年位はかかると思われます)。
次回は、第1回公判の結果についてご報告する予定です。 以上
平成18年12月19日
(文責 佐藤 章)