ウェブ日記

 何か書きたいと思ってもtwitterあたりにちょっと書けば満足してしまうし、世の中に対する主義主張みたいなのは似たようなテーマに関してすでに一度や二度書いているってことが多くなってきて、「ウェブ日記」を書くことも少なくなりました。blogなんて言葉が無い頃、ただウェブ上に日記を書いているっていうことが自動的に小さなコミュニティの一員になってしまうような時代に、読み手がある程度見える中で日記を書いていた頃の楽しみが失われたような気がするっていうのも書かなくなった理由かも知れませんし、あまり本格的に身元を隠しているわけでも無く、正直なところバレたところでまずいことを書いているわけでも無いんですが、プロフィールに「なんというか、僕がザウエルという別の名前を名乗って、病院とも学校とも関係のないところで勝手なことを言っているという、そういうことが重要だと思っています」なんて書いているように、基本的には実名で活動している場所から切り離されていることが重要だと思っていたこの場所に、職業と居住国を書けば間違いなく特定されてしまうような生活を始めた今となっては、かつてのスタンスで物を書くことができなくなったということも理由なのかも知れません。
 ちなみにウェブサイトを作ったのは1998/7/2、もうすぐ18年を数えます。最初の日記は同じ年の9/25に書いているようです。今も日記という意味では書くことが無いわけでも無いのですが、実名を使っての近況報告という意味では、facebookで事足りていているというのもあって…。
 同時期に日記を書いていたような人々の一部は、いまだウェブ日記、あるいはblogを書き続けているようですが、多くは僕と同様フェードアウトしていて、古いテキストが残っている人もいる一方で、全く持って消え去ってしまったサイトも少なくありません。たまに思い出したように昔よく見ていたサイトを巡ってみたりするのですが、新しい技術だと思っていたインターネットの世界に、郷愁を感じるようになってしまったんですね。
 たまたまはせぴぃ先生が「恒例のご長寿日記読み日記」なんて書いているのを見かけて、日記猿人日記才人の時代を思い出しただけです。
http://diary.hasep.net/16/05/15.htm
 まあいろいろあって何年か前に大学医局は辞め、会社経営者を経て、海外で働くことになり、中東某国→中東の別の某国で退避生活→アジア某国と辿ってきて、現在引き続き暑い国で働いております。ザウエルという別の名前を名乗って、職場と関係のないところで勝手なことを言っている、というスタンスが守られる範囲で、また日記でも書いてみようかなと思ったり思わなかったり。