正義の名のもとに

 匿名で自分が特定されないようにして罵詈雑言言いまくったり、卑怯な攻撃をするっていうのはもちろん論外なんですが、それは実名で責任を持って発言していさえすれば許されるというものでも無いですよね。理性的な主張に関しては、実名とか匿名とか関係無くて、それが耳を傾ける価値があるのかどうかというのが全てだと僕は思っています。まあ、好き嫌いというのはあるので仕方無い。僕は自分の嫌いな主張でも、公共の福祉上のルールを守ったものであれば尊重はします。理解するかどうかは別問題。
 実名原理主義の方々が言うような、「実名であることが発言に価値を付与したり、その発言の質を保証すること」なんてあんまり無いっていうのは、facebookなどで散見される頭のおかしなコメントの数々をみると改めて確認できると思います。むしろ発言者もどこか後ろめたく思っているような、匿名のどうでもいい発言よりも、完全に明後日の方向を向いたような発言をしながら「俺様は絶対的に正しい」と思い込んでいるような「実名」の方の方が見るに堪えないことも多々。
 特に政治の話とか、医療の話界隈では、感情論とか、自分の好き嫌いにすぎないものが絶対的善悪だと思いこんで、自分の思うところの正しさを主張するために、反対勢力を暴力的に攻撃してみたり、科学的正しさをきちんと判断できず、陰謀論に流されてことごとくトンデモに傾倒してみたり…といった闇の部分ばかりが悪目立ちしていて、こういったあれこれを見ていると、半年も続く雨季の低気圧とあいまって、心も体も負の方向に引っ張られて相当にゲンナリします…。