10:25p.m.「資料班制度とバイアグラ」-0014-

 昨日の3コマは資料班。医学生のコピーの量の多さはどこも一緒、ではないと思われる。少なくとも、我々の間では「資料班制度」がきちんとしたシステムとして作動している。まあ、コピーのようなもんではあるのかも知れないが。このシステムのおかげで、我々はブレインのノートを借りてコピーしたり、過去問を自主的に探す必要もない。このシステムがなかったら、今頃どうなっていることやら…

 学年の中で、まず、教科毎におおまかに班をわける。ここら辺の分け方は、学年により差があり、実際、担当コマ数などは、全員に平等とは言えないが、まあ、話し合いである。資料を執筆しない人は、いわゆる印刷専門の印刷班などで協力する。各資料班毎にハウプト(Haupt[独]=head[英]、つまり班長だ)、担当のコマを決め、担当の授業に出てノート、質問、不足分の説明、わかりやすい解説などを加えて資料とする。ノートではなく、あくまで、最低資料だけ読んでも理解できるというのが建前で、教科書は使う人も使わない人もいる。資料の出来は、書いた人により大きく左右されるので、場合によっては、教科書で自分で調べる必要があることもあり、全体のレベルを一定以上にすることが今後の課題である。班ごとに、過去問と解説集や、試験情報なども手に入れてくる。先輩方が残してくれる資料も貴重な財産。

 資料のサイズはB4。だいたいみんなB5を一頁として原稿をつくり、B5サイズ2頁分で1頁となる資料を作成してくる。表紙もつけてまとめ、ミスのフォローは各担当の義務。

 資料を全面的に受け入れてくれる教官はとってもやりやすいのだが、資料が大嫌いな教官に対しては、表紙に「絶対教授に見せないこと。資料に関する質問を教授にしないこと」などの注意書きと、露見の防衛手段を講じている。さらにつけくわえれば、我々の学年には、明日の授業は教授だから出ることだとか、ミニテストがあるとかの連絡が、電話で回ってくる。抜かりない。

 印刷機は学校にある。我々の出費は紙代のみ。一教科100頁を超えまくる臨床の資料、一教科でも取り忘れると、膨大なコピー料金がかかる。一教科のコピー代くらいで全教科カバーできるリーズナブルさである。病理のテストの際には、組織のカラー写真のコピーまで付けられ(これは、コンビニのカラーコピー)て、その分の負担はあったが、学年費(資料代)はだいたい1人1000円〜2000円で済む。最高だ。

 さて、昨日の3コマの私の担当は、泌尿器科「性機能障害と性分化異常」。ちゃんとバイアグラの話もあった。バイアグラの作用機序は、cGMP(サイクリックGMP)分解酵素阻害→cGMP↑→陰茎海綿体平滑筋弛緩→海綿体洞へ血液流入→勃起であり、狭心症の薬であるニトログリセリン(平滑筋弛緩作用)と併用すると、血圧が降下しすぎて死亡するため禁忌である。まだ日本では認可されていないので、教科書にも載っていない。「余談です」といいながら、性分化異常の説明時間がなくなるくらい説明しているのがニンとも。これ、ミニテストの関係で、月曜日までに資料提出。

 あと、例の、成績保留事件に関する意見書の草案がまとまった。激しく疲れる。夜中やって、朝4時ごろ寝る。いろんな疲れと、風邪もあって、今日は夕方6時くらいまで起きられなかった。その後9時まで新人戦強化練の指導に行く。

 そういえば、昨日はニルヴァーナ練もあった気がする。あと、別バンドでシェリル・クロウもやるらしい。なんか、頭がクラクラして、日付の感覚がない。精神的に高ぶって、無理にアルコールを飲んで寝る、疲れはとれない。まさか寝酒に頼るとは…睡眠障害か、俺? …って風邪かね、やっぱり? ホント疲れてるよ。もう、旅行に行きたい今日この頃だ。ニルヴァーナバンドのドラマーはトルコ行くって言ってたな。