「医学書とバカ解答」-0045-

 今日は頑張って1コマに行ったのに休講でした。友人が午後の実習のことも含めて電話してくれようとしたのに、携帯を家に忘れて来ちまったらしい。寒くて目が覚めて、「ナイスデイ〜テューズデイ〜」なんて見るのも途中で切り上げて、「どう〜なってるの」が見たい気持ちも押さえて学校に行ったのに。ちなみに2コマは客員の授業でした。今日の「臨床薬理学」は漢方のお話。なんか知らないけど、みんなにプレゼントだといって本をくれました。「不思議に劇的、漢方薬/益田総子/同時代社/1,262円税別」、買えって言われたら買わないかも知れない。くれるというと読んでみたくなるね、なんか悪いし。こなくてもいいよという授業に限って面白かったりするしね。面白ければ行きます。現に、全く出席なんてとらなかった「心脈管」の講義には7割以上の学生が出席していたしね。逆に出席とったって、面白くない授業は開始時1ケタということもね…酷いですかね。でも、時間は有効に使わないとね。

 今日も、低レベル医学生向け冊子かも知れない、「100%皮膚科」なんて買っちゃいました。3,300円税別、生協で1割引。マイナーやNEWにもそそられるものがなかったので。ちなみに、マイナーとかNEWとかいうのも教科書のシリーズです。NEWは、NANKODO'S ESSENTIAL WELL-ADVANCED SERIESの略だそうですよ、あっ、そう。…そう言えば、私、最近、この「あっ、そう」ってえのを日常会話に多用して嫌がられています。反応するのが面倒な会話はすべて「あっ、そう」ってね、嫌だね全く。

 教科書といえば、生理学の和訳本に「医科生理学展望」ってのがあります。略語は「医科展」。生理学を学んでいた当時、テスト前に久々に学校に現れた某嬢は「イカ天イカ天って、なんでそんな古い話をみんなでしてるのかとおもっちゃった」とマジ顔でポツリ。そんな彼女、ちゃんと、まだ、同級生ですよ。

 麻酔科の授業資料を読んでいるのです。前に抜き打ちであったミニテストにはこれでもかというバカ解答を並べてしまったので、一応礼儀として、明日のテストにはまともなことを書きましょう。1年生の頃、みんなあんまり勉強してなかった骨発生かなんかの問いで、使用単語の中に「ハイドロキシアパタイト」を見つけた時には、もう、「アパガード」出始めの時期でしたから、「歯が白くなるアパタイト」というだけの知識を強引に「骨の形成にかかわる」説明をでっち上げた思い出がありますよ。バカ解答なんていくらでもあります。民法の2大原則は「義理と人情」なんですよ、奥さん。もはや医学じゃないですが。

 そうそう、今日の診断学は、みんなで診断学の本を音読して終わりました。…先生、ホントは今日実習あること忘れてたんじゃないですか? 前に外科の実習のときには、完全に忘れられてましたが。医局の前に虚しく佇んでましたね。

 ところで、私の地元では、「後ろ」のことを「うら」と表現します。頭の中ではちゃんと「前・後ろ」「表・裏」を区別しているのですが「まえ・うら」「おもて・うら」なんです。そんな地方だからこそ、「わたしの後(  )についてくる」みたいな読みの問題に「わたしの後(うら)についてくる」とかバカ解答しやがるんですね。教習所では「ちゃんとうら見たか?」と言われるし、プリントはうらから集めるのです。うらの黒板に今週の目標書きます。これらの「うら」が私の中の辞書では「後ろ」という漢字に変換されているのだから、言語感覚って面白いね。