「フセイン国王崩御、タイミング」-0075-

 カナダの首相が、先進7か国中、唯一ヨルダンのフセイン国王の葬儀に参加しなかったらしい。理由は、スキー休暇。遠くて、葬儀に間に合わないことから欠席した、とのこと。ロシアのエリツィン首相が病をおして出席しているのに…との批判に、首相平謝り。タイミングが悪かったというか、何というか。

 間の悪さというのは、本人に悪気が無くても致命的なもの。うまいタイミングを掴むのも、能力のひとつか。母方の実家は床屋で、客商売というものについては、なんとなく小さい頃から肌で感じていたが、お客様はやっぱりいつだって神様で、サービス業というのはなかなか大変。基本的に人と人とが触れあう職業は全て、心遣いってものが必要だ。

 人間関係ってのは、ホントに面白いと思うし、同時にまた厄介なもの。診断学実習なんかで、患者に問診なんかするときに、隣であがりまくって、もはや無茶苦茶な敬語を使ってる同級生なんかを見ながら、自分もどもっちゃったり。病院という場所は、好き好んで来る場所じゃ無いから、対応のまずさは頂けない。お医者様だなんて言うから、医者が絶対的強者になっちまう。患者様というくらいの気持ちで望んでもいい部分はある。で、治療についての指示に関してはプロなんだから、「タバコはだめ」とか「この薬は絶対飲んで」とかいう部分は、お医者様的威厳を持って望まないと。「もしよろしければ、この薬を食事の後に飲んで頂きたいのですが」なんて言われたら、患者としても困るよね。

 今日はずっと脳外の勉強。疾患名と症状が、どうしても頭の中でくみあがらない。ところで、身近な人や自分が経験した病気はすぐ覚えます。やっぱり、教科書の上でしか見ない病気は、遠い世界のことなんだよなあ。