「カラー道着・アメリカンバイク」-0107-

 柔道界で世界からの圧力でカラー道着が押し切られたのは覚えてますか。弓の世界では、アーチェリーというインターナショナルスポーツがあるために、まだまだ世界の舞台には進出し始めたばかりの和弓の世界では、条文に明言せずとも白い道着が当然のように用いられているのです。嘘です。僕らは白い道着を使っていますが、赤や青や緑やら、カラフルな道着が当然のように使われているんです、僕らの試合では。

 春にうちの部が主管する大きな試合があるのですが、審判長は、我が部の師範にお願いしています。もともとお友達大会みたいなあいまいな規約が、14校も参加するでかい試合になってしまったことで、いろいろボロが出るのです。全日本弓道連盟の規約に従うといいながら、例外例外でなんでも認めて試合を行うくらいなら、師範は審判長なんて必要ないだろうと言うのです。そんなわけで、慣例で来てしまった部分にずばずばメスを入れなくてはいけなくなったのです。14校中6校もが色つきの道着で参加している状態で、「白の道着でご参加頂けないでしょうか」と手紙に電話。師範は若くして範士になられた方で、信念の方。だいたい「道」なんて名の付くものは、規約なんてあっても理屈じゃなくって信念の世界とかいう、もう、なんとも厄介なものである上に、当然、参加各校は理屈理論で応戦してくるのです。「じゃあ、出ません」なんて状況は最悪だし、師範の先生を無視して試合を強行するのもまた最悪。なんとかして、みんな楽しく参加できる射会にせねばならないのです。

 今日からまたいろんな人間がいなくなるというので、追いコンも終わって気持ちよく寝ようかというその時に、無情にも電話はなるのです。結局夜通し会議、会議。もう、いない者勝ちですね。春休みサイコーですよ。明日は明日でまた大学に駐車場関連の打ち合わせにいかなくては。日記でまで愚痴りはじめるなんて、もう終わりですわな。

 去年の今頃は、東京で高校のときの友達と飲んでましたっけな。春休みが終わっちまう前にもう少し遊んでおきますか。テツオ兄さんは本当にトーキョーくんだりまで来るんでしょうか。首都を捕まえてくんだり呼ばわりもないですが。そういえば、学年成績トップと思われる奴を捕まえて、「お前ホントバカだなあ」なんて言ってるから偉そう偉そういわれるのさ。「バカ」でほめ言葉にならんかなあ? 親しくない人間には言えない言葉だしなあ。あと、歩き方が偉そうらしいです。草履文化の日本人は、爪先から地面に足をつけるようですが、私はそういえばかかとからカツカツ歩く人です。そんなわけで、借り物のアメリカンタイプのバイクに乗って学校に行ったときも、お前はスポーツタイプには乗っちゃだめだ、絶対アメリカンを買えって言われましたっけ。結局は免許とるだけで精一杯で、1万円の自転車買うのが精一杯でしたが。