「学研のおばちゃん」-0110-

 ヤクルトレディーや保母や仲居の呼称を許さない法律制定もなんだかよくわかりませんが。なんで看護婦の新表記は「看護婦・士」なのに、保母は「保母・父」じゃなくて保育士なんでしょう。保育士なんて、辞書登録されてませんぜ。学研のおばちゃんっていうのはどうなんでしょうね。あれはおばちゃんであることを売りにしてるからいいのでしょうか…って今どき学研のおばちゃんなんて言ってないか、そもそも。ホステスとかレースクイーンとかはいいんだって。その性が売りだからなんだって。つうか、仲居さんなんて、呼び方かえて、形式上男性も求人したって結局女性しかとらないんでしょ。この不景気のさなか、さらに働く現場を混乱させて何が楽しいのでしょうか。男向きの仕事とか、女向きの仕事ってそりゃあるわな。差別とかじゃなくて、区別は必要。

 現在うちの大学では男性オンリーのウロ(泌尿器科)が謎の女性歓迎一大キャンペーンを繰り広げていたりしていたのが記憶に新しいのだが、あれは本当に謎。山形大学医学部泌尿器科助教授が女性なのだが、その先生が客員として講義をされた日に、女生徒限定で、「女性の目から見た泌尿器科の魅力」なんて会合を開いてましたっけ。ちなみに、泌尿器と言っても、泌尿器科で主に扱うのは男性泌尿器。女性の疾患は、やはり婦人科領域で扱うことが多いです。前立腺癌やらインポテンスなんかが主な疾患で、女性の疾患を扱うのは他科に比べて非常に少ない。患者の側からして、女性の医師(今日は敢えて女医という表現を使わないでおく)に担当されたいものなのかどうかは疑問です。今までも、別に女性を入局拒否していたわけではなく、特に希望していない学生まで勧誘する意味もよくわかりません。現場には現場にしかわからない何かがあるのかも知れませんが。

 特に体力勝負と言われる外科領域で、女性入局者が敬遠されるという話もよくききますが、これは確かに、ちょっと前まではかなり差別的なものもあったようです。今もほぼ男性だけの社会に女性が踏み込んでいくのには勇気がいる点ではあまりかわってないのかも知れません。ただ、そこには外科に限らず医学生の段階で完全に男性社会であったことが大きく影響しています。事実、確かに女性向きでは無い部分もあるのかも知れません、差別じゃなくて。ただ、学生のレベルで女性の割合はだいぶ増えており、少なくとも、私たちの世代では、女性医師という存在は、ごく普通のことになっていくはずです。教授や教官のほとんどが男性というのが現状ですが、我々がそっくりその世代と入れ替わるときが来ます。でも、今私が個人的に思うのは、そうやって、男女が同数存在する現場になってからのほうが、女性向きの科だとか、男性向きの科だとかが見えてきて、字面だけの差別だとか平等だとかいうことよりも本質的なものが問われる気がするのです。

 ウチの大学、多分東京女子医科大の次に女性が多いと思われます。なんか前に、国公立の医学部の中では一番多いとか言ってた気がします。私の学年も半分は女性だしね。

 カラオケで後輩が歌ってたり、早朝テレビで流れてるお天気カメラの映像のBGMだったり、サルニッキ書きたちも大のお気に入りの椎名林檎をゆっくりきいてみた。ジャズ研&軽音なんていう環境が、邦楽よりも洋楽、邦楽だったら売れセンじゃないものという嗜好を形成して行く中、ウタダもサムエルも、もちろん例の3兄弟なんかは借りてないのに、何故か椎名林檎だけはMDに落としてしまった。シングルたくさんかりてミーハーディスクなんかをつくるのにもあきちゃったしね。新曲をそれなりにきいてもカラオケのレパートリーが増えない理由も簡単。女性ボーカルばっかりじゃん、この世界も。って、それは俺の趣味か。

 4/24にオープンするライブハウスに出演が決まった、今回のはジャズで。実は31日は、この打ち合わせをしてからトーキョーへ。ライブハウスの人にそのまま駅まで送ってもらって。出かける前はまだまだだった家の前の川沿いの桜並木も満開です。

 長いけどもう少し。やっぱり休みの日は馬が走ってないと落ち着かない。