5:45p.m.「ヒロシさん」-0141-

 結局1日12時間寝ていられる生活から、睡眠時間4〜5時間の生活を余儀なくされるのですよ。夢の16連休も終わり、オペ着の生活、麻酔科の週の幕開けです。その初日の月曜日からジャズのライブなんてやって、お決まりの焼き肉屋で打ち上がっているんだから、疲れるはずです。火曜の朝はプレゼンしたりして。そんで夜は日付が変わる頃までバンド練なんてしてるんだから物好きなのかも知れません。あるバンドで、音が薄いのでコーラスを入れるべく、ベースヴォーカル初挑戦なのですが、どうやら自主練が必要です。つうか、土曜のライブに3バンド、間に合わんって。ジャズはジャズで異様に疲れた。納得のいく仕上がりに持っていけなかったのが残念でたまりません。

 今日もずっとオペ室付き。午後は、数千万円するらしいシミュレータ「ヒロシさん」を使って麻酔の実習です。心音やら呼吸音が聴取でき、脈打ち、瞳孔反射まで起こるし、実際に酸素や麻酔ガスを入れ、高血圧とかいろんな状況を設定して麻酔をかけてみることができるというすぐれものなのですが、うちの班の某女史が、なんとなく付けてみた名前は「ヒロシさん」でした。そんなわけで、今日これからある、新歓ビアを控えて気もそぞろな女性陣は、教授が、「そんな注射じゃ患者が痛いかも知れない」とおっしゃれば、「ヒロシさん、痛いですよ」と、「痛かったら言って下さい」を根底から覆す便利な一言を発してみたり、「ヒロシさん、はやく自発呼吸して」と、実習の終わりを懇願していたりしました。歯医者とかで「痛かったら言って下さい」「痛いです」「我慢して下さい」みたいなよくわからない会話が繰り広げられるよりは、「痛いですよ」のほうがいいのかな?

 じゃあ、そういうわけで、飲みに行きます。また次の朝辛いんですな、多分、絶対。