「我が家の料理ショー?」-0147-

 昼頃起き出して、たまには飯でもつくる。金が無いくせに、後輩とかと飯を食いにいくと、見栄はって奢ったりしちまう分、自炊をはさむのだが、この自炊、SMAPがつくってるみたいな料理(注:フジ系TV番組。やたらとこった料理をつくっており、食材はひたすら高級)だったりなんかしたら、元も子もないので、ひたすら粗食で行こうと決めているのだ、最近は。

 漬け物とご飯とみそ汁とかの食事が実は好きなのだ。外食とかコンビニの食事では、食い過ぎの感もある。あと、毎日食うわけでもないのに、2品も3品もおかずを用意するくらいなら、自炊より外食のほうが安かったりもする。ひとり分って難しいのだ。意図的にカレーとクリームシチューを同時につくってひたすら食い続けることもある。これはなかなか経済的だ。野菜と肉を煮る段階までは一緒だし、カレーだけひと鍋つくるよりは、バリエーションが広がる。

 カレーライスはもちろん、我が家ではクリームシチューもシチューライスとして頂く。カレーとシチューを混ぜてみたり、パスタにかけてみたり、あるいはオーブンで焼いてみたり、新たな野菜をぶち込んでみたり、魚にかけて食べたり、それでも無くならなければ、鍋ごと誰かにやっちまうか、訪ねてくるひと全てに強引に食わせるのです。

 ハンバーグなんかつくった日には、でかいのが5つや6つできちまうわけで、あまりにも面倒なので、一気に全部焼いてしまってから冷凍するという裏技も編み出しました。あまったご飯も冷凍したりするのだが、大皿に、冷凍ご飯、冷凍ハンバーグ、あとは冷凍のポテトでも冷凍野菜グリーンジャイアントでも好きに盛りつけてレンジに放り込めば簡単に一食完成する。ほかにもまな板を使わない手抜き料理は数々あり、100円セールで売ってるホワイトソースとかホールトマトは強い味方なのだ。何故かバルサミコ酢とかオリーブオイルなんかは、高級品をおいてあるのが我がアパートの謎と言えば謎。

 下手にいろいろ買うとあとであまって大変なので、この間は、キャベツを1/2と、もやし一袋だけ買ってきて、それをいろんな味付けで何食かもたせてみた。昨日今日は小麦粉しか食ってないや。まあ、飯を炊くのも、思い立ってから炊きあがるまで待つのがつらいので、パスタは重宝する一品なのだが、高校時代から好んで食している、「スパゲッティ・ジャポネーゼ」をランチにしてみた。名前は勝手に付けたけど。確か、本家イタリアに、ゆで上げパスタにバターを絡めただけのシンプルなパスタがあったと思うのだが、それにヒントを得て、バターを控えめにするかわりに、醤油を絡めて食うというシンプルきわまりない手抜き料理。素うどんやらざるそばに代表されるように、元来日本人は、麺は麺そのものの味を楽しむことを良しとしている感がある。トマトソースだけのポモドーロがやたらと美味いのと同様、私としてはジャポネーゼが一番好きな食べ方なのだ。見栄えを気にするなら、一番簡単なのは、適当なふりかけをかけてみると良い。なかなかに見栄えがする。

 粗食といえども、簡素な食材ながらうまいものであることがポイントで、この場合、私は、どこで食っても似たり寄ったりの外食の合間に、シンプルな俺流の飯をはさむことで、体調を維持するのだ。基本的に誰かにちゃんと料理をならったことも、レシピを見ながらつくったことも無いので全部自己流。家庭科でゆでたまごとかけんちん汁とかをつくったことはあります、そう言えば。兄弟ふたり家に残され、食うものがないという現実を前に、自己流でなにかしら食えるものを作っていたのだ、必要に迫られればなんとかなるもので。

 今日は一外(第一外科)に、来週からの実習についての説明を受けにいってきた。思えば、今月はまだ学校に8日しか行ってないや。あと、31日にいっておしまい。