「病院へ行こう」-0154-

 風邪がはやってるみたいです。ネッパツ(=発熱)から復帰した某女史も、まだケホケホいってます。患者さんとともに中央放射線部へ向かうと、友人がマスクをして心電図を持ってソファーに座っていました。後で、もう一度会ったときに、朝から来て、すべての診察が終わるのに5時間かかったと言っていました。「ホントに具合の悪いときには病院なんて来てらんないよ」と言ってましたが、もっともです。外来で診察を受けるのも一苦労です。大学病院が真の意味で三次医療を担うようになればいいのですが。なんでもかんでも大学病院に来ればいいというものでもなく、ホームドクターを入り口とした医療の流れがうまい具合に流れるようになって欲しいと思います。プライマリの診察は、もちろん正確でなくてはならないし、また、2人以上の医師が判断する「セカンド・オピニオン」といった考え方を一般に普及させる必要もあるでしょう。とは言っても、医師の側にだって、いまだ新しい考えが浸透していないんだから、もう少し時間はかかりそうです。

 先週の火曜日は、うれしい休日だったので、まさか火曜日の夕方にカンファがあるなんて思ってもみないし、そこで突然のプレゼンがまわってこようとは夢にも思いませんでしたよ。結局、今日は11時半くらいまで病棟でカルテにデータをまとめてから帰宅しました。学生だから11時半に帰ってこれたわけだし、どうせ明日は明日で、研修医よりも重役出勤するのです。

 もしも、目を盗んで病棟を抜けてエレベーターで一階までおりて飲む缶コーヒーが無かったら?