「教授と指導医とジャズと」-0159-

 たまたま回っている科が第二外科で、たまたまそこの教授がちょっと前から逆指名でジャズ研の顧問の地位にあったのです。で、教授がずっと前からやりたがっていたらしい、「教授を囲む会?」を、とある喫茶店で昨日行い、演奏したり、教授が持ってきたCDを聴いたり、教授が自分の青春について語ったりしたのです。教授のはしゃぎようもなかなかのもので、わざわざ買ってきたCDまでありました。

 部活の幹部はすでに下の学年にうつっており、当初、この囲む会は3、4年生が中心でなどという伝達だったのですが、たまたま担当の指導医も、たまたまジャズ研のOBで、しかも楽器は私と同様ベースで、さすがに行かないわけにいかないのです。実は、その指導医とは面識はなかったのですが、その指導医に、ある別のOBの所在を尋ねたときにお互い知ったのです。当然、めんどくさそうなので、教授には夜会うまで黙っていました。聴かれなかったし。

 で、その日の朝は、すました顔で教授回診についてまわり、ベッドサイドでいろんな質問を浴びせかけられていたのです。7時過ぎに喫茶店に教授があらわれたのでお迎えしたところ、「なんだ、こんなところに。今日の朝、よく勉強せいと言うたじゃないか」って、あんたの企画じゃん。演奏は褒めてくださったのですが、「勉強ばかりしとるのかと思ったら、いろいろやっとるのじゃないか」って、勉強してそうに見えるんでしょうかね。だったら、「しっかり勉強せい」とか言わなくてもいいのにね。以外に教授の目からは真面目にみえていたのかとほくそ笑んでいたら、例の指導医が「違いますよ、教授。勉強もしないで、こんなことばかりやってるんですよ」って、大きなお世話ですって。

 結局夜11時頃までやってました。デニーズで飯。私は朝練のある軟庭の女の子の車で、一緒に1時頃先に抜けました。みんな、結局3時頃までいたようですが。昨日の今日でさぼるわけにもいかず、ちょっと寝て朝のカンファに出席。カルテとか画像とか読んでいたら眠くなってしまいましたよ。もう、今日はどうでもいいです。ゆっくり寝ます。