「引退ライブ」-0379-

 ひたすら降り続く雪に、全てが銀色に封じ込められた中、昨日は、6年間所属したジャズ研の引退ライブが決行されたのでした。外出がためらわれるような雪にもかかわらず、わざわざ聴きにきて下さった方々には感謝の気持ちでいっぱいです。

 音楽でも、スポーツでも、何でもそうだと思うのですが、全ての人が全て等しい能力や感性を持っているわけではないのは当然のことで、そのみんな違うという状態の中でこそのハーモニーを奏でていくことを楽しむというのが本質だと思うのです。果たして僕がどれくらい達成できたのかは良くわかりません。ベースだけに6年間を割けなかったし、バンドのメンバーとのモチベーションが常に一致していたわけでもなかったと思います。いちいち凹んだり思い上がったりしてきたわけですが、そんな全てが、まあ、楽しい経験だったのだと思います。

 医学科6年生および、他の学部学科の4年生が引退だったわけですが、ここ数年にはない大量の人間が引退だったようで、引退部員のバンドも様々なジャンルと編制で存在し、そのMCの途中で涙を浮かべるようなシーンを見たりすると、いつも適当な感じの漂うこれらのイベントは、本来もう少し高尚なものだったのかも知れないと思わされたりもするのでした。

 ガチガチに凍った道を、酔っぱらい達が雪合戦しながら歩くのです。昨日今日と、同級生は、希望者が集って大学で模試なんて受けていたわけで、イベントも一段落した今こそ、国試の勉強をどうにかすべきだとも思ったのでした。