「僕、無職」-0413-

 さよなら20世紀。僕の胎生期と幼児期と反抗期と思春期と、ゆりかごから学生時代の全てを包み込んだ20世紀よさようなら。21世紀最初の年度は、早くも咲き乱れる桜とともにやって来ました。そして僕は今日付けでめでたく無職です。

 医者関係は6月人事が多いのですが、それはきっと、医籍登録というやつが6月だからなのでしょう。国家試験合格イコール医者というわけでもなくて、「医籍」登録をすませることによって医師免許の効力が発揮されるのです。4月の終わりくらいから働き始めますが、まだ仮採用で、宙ぶらりんの2ヶ月を過ごすのです。今年から国試の問題も回収され、第一合格基準がよくわからないので、果たして自分が合格しているのかどうかもあんまりよくわからないのです。発表の日は見切り発車の職場で迎えるのです。

 卒業式後、とりあえず酒を呑んだり楽器を弾いたりして過ごしていましたが、そろそろ僕は旅立とうと思います。油断して日本にいると、医局の労働力として借り出されてしまいます。その間の病棟は、来週早々には始まるらしい、5年生のポリクリ(臨床実習)と6年生の希望実習に任せるとして、僕は親不孝にもスネをかじってバカンスです。とりあえずフランス・トルコ方面へ行って来ます。

 エールフランスを使うことになったので、マイレージのことをいろいろ調べたのですが、エールフランスはツアー扱いはマイルがたまらないらしいのです。今回、飛行機とホテルのパックのほうが安かったため、ツアー扱いでとったので、今回のマイル加算はあきらめるとして、僕の持っているデルタ航空系列の「スカイマイル」についていろいろ調べてみたのです。昨年アメリカ旅行の際、ツアーでも格安航空券でも100%マイルがたまるというそのマイレージ、貯まるものは貯めておこうと一応入会したのですが、明細を調べたら38,000マイルを超えていたんです。確かABロードか何かに、35,000マイルでアジア往復航空券がもらえると書いてあったような気がして、いろいろ調べたのですが、マイレージって結構分かりにくいんですね。デルタが日系と提携していないからなんでしょうか。

 一度の旅行でそんなに貯まるものかと不思議だったマイルの内訳は、実際乗った距離は15,000マイルくらいで、新入会者に1,000マイルボーナス、さらに航空券を買って使った人に10,000マイルボーナス、さらに何故か成田−ポートランド間がダブルマイルキャンペーン中と、運が良ければ一回で貯まるもんなんですね。急遽ソウル往復航空券も手に入れたので、ヨーロッパから帰国後は韓国へ行って来ます。

 出入国カードの職業の欄には、見切りで医師と書いていいものか、気分的に学生と書いておこうか、あるいはやっぱり「無職」と書くべきなのか、どうでもいいことを思案していましたが、よく考えると、飛行機とホテルだけとったものの、旅行中の計画など全く立てていないことに気付くのでした。そう言えば、韓国に至ってはホテルすらとってません。

(補足:エールフランス、航空券を買った料金でマイレージの適応が変わるらしいです。帰国後、問い合わせたら加算が可能なことが判明しました。航空券の領収証と、搭乗券の半券を郵送という手段で、後から加算もできるようです-010412)