サーティワン

 ここしばらくの胃と頸と肩と腰と心の痛みの主たる原因であった某研究費の報告書を締切ギリギリでなんとか書き上げました。

 研究費をもらうためにはいろいろと夢物語を並べてアピールするわけですが、その夢の度合いによっては、採用されてしまったときに激しく苦労するというお話です。

 僕の作文に数百万円が支払われているということに、我が国の科学研究支援体制に対して若干の疑問を感じないでもないのですが、実験結果の部分だけは、実験をしないことにはどうにも作文できず、また、結果が思いがけない方向へ流れた場合にも、その作文の難易度が増してしまうのです。例えるならば、力石徹を大きく描きすぎたばっかりに、原作者の意図をはずれて、過酷な減量の末、命を落とすことになってしまったとかそういうことです多分。

 今月末締切の報告書のため、しょっぱいながらもなんとか実験結果をひねり出したのが一昨日木曜日の夜。昨日作文を仕上げて、速達で提出しました。

 自分のメインの研究はこの間停止しているわけで、なんだか本末転倒な感もありますが、実のところ停止していたというのは、この研究報告書に関係ない期間にも及んでいるのであって、いわばまあ、ただの言い訳です。

 しかし目下の懸案事項をクリアしたので、またしばらく惚けてしまいそうです。

 そうこうしているうちに31歳になりました。ワーイ。サーティワンアイスクリーム31種類にロウソク灯してふーってやりたいです。みんな祝えー。