内視鏡室

 始業時間前に病棟を一回り。三人いる外科医の中で僕は一番下っ端だけれど、真ん中の先輩より病院に行くのは大抵遅い…けどそれは気にしないことにしています。それでも始業時間よりは早く着いているのだし、仕事を回す上で特に支障も感じていませんし。先輩がどう思っているかは考えないことにしています。ホントは、考えるんですけど。でも、寒い朝に、無駄に早く出勤したくは無いのです。
 かつて勤務した病院で、ボスより早く来てコーヒーを入れておくことが何より重視されるようなことがありましたが、あれは今振り返って考えてもろくでもないことだったとしみじみ思うのです。
 午前中胃カメラ、午後大腸カメラという、ほぼ内視鏡に時間を費やす勤務を終え、今日は内視鏡室の看護師さん達と呑みました。心臓メインの病院で、消化器内科医はおろか一般内科医すらいないこの病院で、無いと困ると思うのですがどうも重要視はされていない消化器内視鏡部門なので、実のところ専属の看護師さんというのは存在しなくて、外来看護師が内視鏡室担当を兼務しているというのが現状なんですけれども。