手術という肩の凝る所作

 予約が少なくて比較的楽なはずだった今日の外来も、新患が続けてやって来ると途端に終わらなくなります。水曜日は午前中外来をした後、正午には入室してしまう手術予定が入ることが多いので、遅い時間に飛び込みの患者さんとか来ると、手術の開始に間に合うのが難しくなります。繊細な仕事であるからこそ余裕を持ってゆったりとした時間の中を動きたいと思うのですが、そうも言ってられずに今日もろくに食事もできないまま手術室へ向かうのでした。
 手術というのもとにかく肩が凝る所作のような気がします。僕が未熟で余計な力が入ってしまうために肩が凝るというだけのことかも知れませんが、手術中にぎっくり腰になってそのまま入院した大先輩の話などをきくにつけても、外科医をやっている限りこの慢性的な酷い肩凝りから逃げ出せないのではないかとも思うのでした。