専門医商法

 水曜日の夜にいつもと違う眠剤を呑んだら変な効き方をしてしまい、若干朦朧とした状態で日記を書いたりtwitterで呟いたりしていて危なっかしいことこの上なかったです。水曜日の日記のおかしいところを若干は修正したのですが、スターも頂いたのであんまり原型留めないのも…と思い、まだ結構おかしな感じですがご容赦下さい。眠気というか朦朧とした感じはあるのに、その割にきちんとした眠りにつけず、それを朝まで引っ張ってしまったために、木曜の朝はすごぶる体調が悪く、お腹まで壊してしまい、いつもより若干遅めに家を出ました。つくづく良質な眠りというのは何物にも代え難い快楽だと思います。
 木曜の午前中は病棟の当番。午後は大腸カメラ。きちんと眠れていないのでやや体調がおかしかったものの、午後にはだいぶマシだったので、夜からは、僕の属する疾患チームによる大学の秘書さんたちの歓送迎会に予定通り参加しました。やはり体調が万全ではなかったのか、おかしな酔い方をしてしまったようです。前日のこともあるし、お酒も入っているので、その晩は眠剤を使わずにベッドにもぐったのですが、それはそれでやはりきちんとは眠れないようです。眠剤を使わずに眠ると、それは決まってもの凄く浅い眠りの状態で、非常に不快な悪夢をはっきりと見続けて、ぐったりと疲れ切った朝を迎えることになってしまうのです。
 そんなわけで、本日も若干フラフラしながら午前中は胃カメラ、午後大腸カメラ。夕方病棟の会議に参加した後帰宅しました。
 先週末には東京を二往復したし、お酒を呑む機会も多くて疲れがたまってしまったのかも知れません。今の病院は医局の関連病院の中で決して忙しい方には分類されていないと思うのですが、それでも働き続けることで疲れは蓄積してきます。奴隷自慢やスーパーマン医師との比較とかされても、やはり僕は過酷な労働条件のもとで働き続ける自信はありません。いつかは大学医局から離れて自分で働く場所を探すことになるのだろうと思って、いろいろ水面下で動いてみたりはするものの、いつか医局を辞めるということを決めてしまうと、その時期や方法についてかえって踏ん切りがつかなかったり。
 深層心理の上では医局や臨床の前線からは引き気味なのに、前にも書いたかも知れない僕なりの大学医局とのしたたかな関わり方というかなんというか、来年度の大学病院の臨床研修登録医の申請をしてみました。毎月数千円を払うことで大学での臨床などに参加できるけれども、臨床に参加しても一切の賃金は発生せず、賠償責任など生じた場合は個人で全て責任を持ちなさいという大変有り難い制度で、実際に医局の先輩たちが、大学に金を納めて大学の外来で働かせて頂くなんていうバカげたことをやってきました。
 しかしながら、医局員という目に見えない身分でなく、大学に公的な籍のようなものをおいておけるということが、「僕なりのしたたかな関わり」として何か意味を持つのではないかという思いがあったり、大学構内へ車を乗り入れるのに必要な入構券の発行や、大学図書館の利用といった実利もあるにはあります。今の勤務先には研究日などは無いので、とりあえず僕が大学で無償労働をする予定も無いのですが、いざというときに大学で診療ができることや、電子カルテへのアクセス権を持っておくということは、何かの役に立つような気もしたので、一年間試してみようというような心持ちです。あと、今年は二つほど専門医試験を受け、その他某学会の認定医の申請をする予定です。申請料、認定料、更新料、試験会場までの交通費、今後の学会参加費などを考えていくとホント壮大なる「専門医商法」に引っ掛かっているだけのような気もするのですが。
 ゆっくりお風呂に入って寝ます。