緊急手術の季節です

春先と秋口、季節の変わり目って虫垂炎とか潰瘍の穿孔が多いよなあ。
ってことで、今日も十二指腸潰瘍穿孔手術。急性虫垂炎入院。
明日の朝8時半までオンコールなので、もう少し増えるかも。
連日よく働いてますよ、ホントに。
ちなみに、気圧と免疫の関係について研究し、高気圧の日に虫垂炎が多いとかいう論文も存在します。
Fukuda, M., Moroda, T., Toyabe, S., Iiai, T., Kawachi, Y., Takahashi-lwanaga, H., Iwanaga, T., Okada, M. and Abo, T. 1996.
Granulocytosis Induced By Increasing Sympathetic Nerve Activity Contributes To The Incidence Of Acute Appendicitis
Biomedical Reaserch 17 (2) 171-181,1996
これは僕らが経験的に「そうなんじゃないかな」ってことを科学的アプローチで確かめようとしたものですけど、そもそも医療って、全部が全部科学的ってわけではないのです。
科学的にはよくわかんないけど行われている治療ってのが少なからずあって、そういうのは、後から科学的に理由付けしようとしているのです。
あとはこれも経験的に、「急患を引きやすい医者」ってのがいるんですよね。また、最初の急患を引くと、しばらく大きな流れに飲み込まれるという…
とりあえず、春先は確実に緊急手術の嵐があったし、秋口に入ってまた嵐の前兆が。今のところ非科学的な主張ですけど、今日は緊急手術があるような気がしていたのです。僕も、一緒に手術した上司も。
あと、僕は当直中に、別に救急車の音がきこえたわけでもなんでもないのに、何かものすごく気になるものを感じて救急外来に行くと、ちょうど急患が入っていたりということが少なからずあって、一緒に当直していた研修医に気持ち悪がられたことがあったのですが、僕はあのとき確実になにかを感じてるんですよね。研修医曰く、「何かにとりつかれたように、突然病棟を飛び出していくのでついていったけど、少々不気味でした」と。
こういうのってなんなんでしょうね。
常識人は「偶然」と言いますけどね。