2:00a.m.「ピノとたこ焼きと私」-0028-

 昨日書いた日記は誤って消してしまった。私はエディタの類はまったく使っていない。ブラウザを通してページを表示させ、そのソースをテキスト編集してオーバーライト。もちろん、ローカルファイルで処理しなくてはならないのだが、誤って、キャッシュファイルを編集して上書きし、その後、リロードすることによって、キャッシュが古いデータと置き換わってしまうという悲劇。かつて、MSXというパソコンで、何日もかけて打ち込んだプログラムをLOADと間違えてSAVEコマンドを打ち込んでしまって消してしまったことが、いまでも思い出される。

 ちなみに、昨日日記を書いたときのネタをそのまま闇に葬り去るのは勿体ない、しかし、同じ様なネタを打ち直すのも面倒だという葛藤が起こっている。しかも、新たに書くと、新たなネタが入り込んで文が長くなって鬱陶しい。

 ホントに全く関係ないが、この前の軽音ライブの準備中、どうしてもピノが食べたくてたまらなくなった。今日は、久々にウッドベースを弾いたが、その練習中、どうしてもたこ焼きが食べたくてたまらなくなった。ピノは、コンビニに行こうとする後輩にお使いを頼んでその欲望を充たし、たこ焼きは、5時に練習が終わるや否や、買いに走り、6時の部内発表会に間に合うように帰還した。あと、今、新しい広辞苑が欲しくて仕方がない。細かい金がとんでいく。

 そんな低レベルな煩悩の中に僕らは日々生き、ピンカが「ねむねむなのだ」とか言ったその直後に「おはようなのだ」とか言って飛び起きる様をみつめる。なんでも落ちる洗剤とか、なんでも切れるスライサーとか、一日15分で理想的な体型になれるマシンとか、そんな商品知識と、奥様の怒りと芸能人のスキャンダルといった時代の最先端のニュースを吸収していく。ここらへんの話題についてこれる人は、生活が不規則すぎる。でも、こんな話で盛り上がってしまう我々が、医者の予備軍。

 良識的な人々のたまに補足すると、いわゆる、深夜番組ネタ&ワイドショーネタ。ただ、ある意味こんな不規則な生活に耐えられないと、医者なんてつとまらないのかも知れない。昼夜がひっくりかえり、食えるときに食う生活…テストの間なんてそんなもんだが、研修医だってそんなもんだ。