「さよなら日記才人」-0596-

 はてなにも数日前に書きましたが、日記才人(旧・日記猿人)が7月中旬に閉鎖されるそうです。

 当時の日記猿人は僕にとってのインターネットの入り口でした。僕が旧・日記猿人に登録したのは、もう9年近く前のことです。1998/11/4に「お医者のタマゴ日記」という名前で登録し、2487という登録番号を頂きました。当時はネット人口も今ほどは多くなく、登録番号の増加もだいぶゆるやかでした。今でこそ「個人ブログ」が人気ですが、当時は、ネットで日記なんて書いていること自体がそれほど一般的ではなかったと思います。ウェブ日記を書き、手動で更新報告をしているというだけの共通事項に、妙なコミュニティの意識を感じられていた時代です。その後年を追う事に爆発的にネット人口が増え、日記の登録者も増えて行き、現在は38000を超えているようです。

 当時、日記猿人登録日記を紹介していくという企画がいくつかありました。しかし、さいかさんの"Intoroduce D"はとうとう僕の番号までは追いつかず、なっきいさんの「猿日記さんこんにちは」は、僕の番号は飛ばして、確か2500くらいから紹介を始めたために、そのいずれにも引っかからずに悔しい思いをしたことを思い出します。

 その後、僕は日記の名前を「日刊タマゴクラブ」と変え、医者となる2001年までは割と頻繁に更新し、日記才人にも更新報告を続けてきましたが、次第に「日刊」という言葉は完全に嘘となってしまいました。細々と書くテキストも、更新のメインを次第に「はてなダイアリー」に移してしまい、巡回のためのツールもまた「マイ日記才人」から「はてなアンテナ」に移行していきました。

 アンテナやRSS主流の時代です。確かに日記才人は、かつてのような役目は、とうに終えていたのでしょう。しかし、冒頭に述べたように、日記猿人日記才人は僕のネットの入り口であり、ネットを通して誰かと知り合うということを初めて体験した場所であります。ここが消え去ってしまうのは非常に寂しいです。

 ほぼ個人の善意みたいなもので、今まで維持し続けたということが奇跡的だったのかも知れません。とにかく、日記才人には非常に感謝しております。ありがとうございました。その全盛時代が、僕にとってインターネットが一番楽しい時期でした。

 これが、日記才人への最後の更新報告になると思います。