第103回医師国家試験

 本日までの三日間が医師国家試験だったようです。受験された方々、お疲れさまでした。医療バッシングと相まって、他の国家試験と比較した合格率の高さを批判されたりしていますけれども、医師国家試験においては、その受験資格を得るために相当なふるいがかけられているのだということを僕は知っています。往々にして大学の進級・卒業試験の方が難しかったりしますもんね。医学部に入学しても、卒業かなわない人も少なくありません。
 医師という仕事をするための資格を得る段階、医師の入り口にようやく到達したのであって、これから待ち受けることこそが試練とも言えるのだけれども、まずはこうして、医師国家試験を終えたことを喜び、存分に疲れを癒して、残り少ない学生としての時間を大いに楽しんで欲しいと思っています。僕にとって、医師国家試験を終えてから、仕事に就くまでの間というのは、本当に薔薇色の時間でした。公園にビールと楽器を持って集い、卒業式ゲリラライブを計画して練習し、全ての厄介な事を記憶の外に追いやって過ごした日々を、いまだに鮮明に覚えているのです。
 僕の組んでいるバンドメンバー最後の学生も、今回の国家試験を受験しました。本当にお疲れさま。一緒に美味しいビールを呑みましょう。