自分の力の及ばないところで、大きな影響を及ぼすものってのが苦手だ。っていうのはきっとなんらかのおそれがあるんだろう。
天気ってのもそのひとつ。
雨っていえば、僕が二年目の外科医生活を送った場所のこと。
その病院に、一年目の研修医時代に週一回通っていたときは、それはそれはこきたない病院だったのだけど、その後たてかえて新しくなった。
かつて病棟がたっていたところが駐車場になって、駐車場だったところに新病棟が建った。
山の中の病院で、まわりは田圃とか畑とか。周囲に住む人々は、多くが病院関係者で、役所や学校で働く人、小売業などをのぞけばあとは農家。
そんな土地で、駐車場の舗装に、水を吸収して地面に返すとかいう素材を使っていたのだ。それで、その素材がもろいので、チェーンでの進入禁止だとのこと。雪も多いその土地で。
究極の無駄遣い。
そんなどうでもよいことを思い出した。