「さよならICU」-0518-

 職歴。平成13年6月1日〜平成14年3月30日、医学部附属病院外科医員(研修医)。平成14年4月1日〜平成15年3月31日、赤十字病院外科医師。平成15年4月1日〜平成15年5月31日、医学部附属病院集中治療部医員(研修医)。平成15年6月1日〜平成15年9月30日、医学部附属病院集中治療部医員。平成15年10月1日〜平成15年12月31日、医学部附属病院外科医員(見込)。

 医者になって3年目ですが、勤続年数はいつも数ヶ月です。異動の多い業界です。異動するたびに履歴書書くわけですが、3年と半年にしてこんなに長くなっているのです。あと10年もするとわけがわからなくなっていそうです。本日付けでICU(集中治療部)医を辞し、古巣の外科病棟へ帰ります。昨日は歓送迎会を開いていただきました。古巣に帰るはずなのに、医者も看護師もいろいろ入れ替わっていて、知らない人もたくさんいます。たかだか1年半いなかっただけなのに、ここの時間の流れはとてもはやいです。

 教授や医局長と相談の上で、僕のおおまかな受け持ちは、下部消化管と、呼吸器ということになりました。ICUで、外科の術後の患者さんの管理をしていたり、外勤先で小外科手術をこなしたりはしたものの、半年間、手術場からは遠ざかっていたので、少し不安な面もありますが、僕が一生の仕事として選んだ原点、外科に戻ることに、うれしさも感じてはいるのです。

 馬車馬のように走り回った時期を経て、最近は、プライベートな時間のことについて思いめぐらせたり、東京への憧れを抱いたり、自分のライフスタイルを見つめ直したりと、思い悩むことも多くなりましたが、まずは、僕が忙しさを知った上で飛び込んだ世界、僕の目指す仕事に戻って、もう一度、ゆっくり自分を見つめ直すつもりです。