手術

いつも一緒に手術をしている上司たちが学会で不在なので、夜中に搬送されてきた急患は、普段あまり一緒に手術をすることはない先生と共に。新鮮で面白かった。面白い、という表現が不謹慎だといわれるだろうか。
帰宅して、お風呂が湧いて、さあ、ゆっくり入ろうかというところで病院から電話がかかってきた金曜日。日付かわってから夜通し手術、医局でちょっとだけ仮眠、そのまま回診。日付の感覚が麻痺している。やっぱりぼーっとしちゃうし、頭が働かない。万全の状態で仕事をしていないことを公言するってのはマズイのだろうか。
もう忘れることにしました、といいながら、あの事件を相当引きずっているなあ。
医局の置いてあったSPA!に、ネット絡みで仕事に影響が出た事例を記事にしていた。だいぶ前には、ブログを理由に解雇されたアメリカの例がネット上でニュースになっていた。
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041208201.html
個人で容易に大量の情報発信ができるようになったということを自覚しろってことだろう。オフラインの生活上で、ちょっと知人にしゃべったところで、ほとんど問題にならないことも、ネット上だと大きな問題になりうる。
数年前は、個人サイトで「全世界に向けて発信!」なんていうと笑われたものだ。所詮身の回りの人しかそんな個人サイトをみていないだろう、と。ネット人口も限られていた。今、これだけ多くの人間がネットを利用していることや、優れたサーチエンジンの存在などで、新聞の片隅よりも、ネットの片隅のほうが情報検索しやすいこともあるということを念頭におかないと。
実名で話題になったりして、どこかの個人サイトから発信されたものがトラックバックの網で「祭り」になってしまうことがあると、ずっとネット上に情報として残ったりするのも怖いと言えば怖い。