カイザー(帝王切開)

http://d.hatena.ne.jp/nami_ikeda/20050427
よく、この語源はローマ帝王、ジュリアス・シーザーがこの方法で産まれたからとかいわれていますが、実はこれは誤解らしいです。確かにこの帝王切開という方法は、古代ローマ時代から行われていたようです。これは母体を救うものではなく、難産の為に死んでしまった母親から、新生児を助け出す手段として発達し、後には生きた母親にも施行されるようになったと言います。当時、麻酔も消毒もなく、縫合もしなかったそうです。自然、母親が助かる事はほとんどなかったといいます。この手技が、後のドイツで、ラテン語の「切る(caesarea)」を「シーザー(カエサル)」と勘違いして、ドイツ語で「帝王(Kaiser=カイザー)」という語を当てたことによるのだそうです。
追記。
ええと、これもまた誤解、なんでしょうか?
http://d.hatena.ne.jp/shogoshi/20050501
僕も第二外国語でさらっとドイツ語をやったのと、解剖学用語のいくつかをラテン語で覚えたというだけで、語源まで知らないのですが、kaiserという語自体に、「切る」という意味があったということは知りませんでした。まあ、結局実際のところははっきりしないということでしょうか。
さらに追記。
http://d.hatena.ne.jp/hakuriku/20041127
こちらの説明のほうが僕には納得しやすいです。Kaisarという語に「切る」という意味が書いてある辞書には、僕もたどりつけませんでしたし。ラテン語の段階から、伝説を意識していたと考えるのはしっくりくるし、そういう意味では、日本語の「帝王切開」という語も、その流れをくんだ表現といえるのではないでしょうか。
蛇足ですが、もちろん、カエサル自身はローマ皇帝にはなっていません。その名を継いだ、ガイウス・ユリウス・カエサルオクタウィアヌス (Gaius Julius Caesar Octavianus) が初代皇帝。