夜間診療所

http://d.hatena.ne.jp/hibigen/20050428
Mariさんのコメント欄はいつも「賑やか」になりやすい。Mariさんは小児医療や小児救急について、「患者が悪い」ということではなくて、もちろん体制の問題などについても、常々言及しているのだけれど。
また、医者はそういう状況も納得して就職したんだろう、という論理にもうんざりだ。だいたいにおいて、現在Mariさんは大学院生で、別に高給をもらうために当直バイトに出ているわけではなくて、他に誰もやる人がいないからやっているわけだ。
僕らも、もちろん「患者さんが悪い」といっているわけではなくて、制度が悪い部分は知っている。でも、だからと言って、患者さんの側が、「悪いのは制度で、我々は悪くないのだから、軽症だろうがなんだろうが、大手を振って夜間外来を受診しますよ」という態度をとれば、当然外来はパンクする。
医者は確かに望んでその仕事に就いたのだけれど、おかしな激務を納得しているわけではない。ただ、じゃあ納得していないからと言って、一方的にみんな休んでしまったり、やめてしまったりしたらどうするのだろう。だから、患者さんにも歩み寄って欲しい。夜間に発生する重症者を優先的に診ることができるようにするために、なるべく昼間受診して欲しい、そう望むことがいけないのか。
夜間外来と救急外来が違うってことを知って欲しい。コンビニ店員のように容易に人増やせないんだから。
…って書くと医者の傲慢だとか、コンビニ店員だって確保は大変なんだとか言われそうだけど。夜も大々的に客に来て欲しいコンビニと、夜万が一誰か来た時のために、最低限の人員と器械を用意しておく病院とは状況が違う、ってことを多分わかってくれていない人が多いんだと思う。